駐車監視員の指導者教育に用いられる教材が「警察大学校の研修資料」です。警視庁及び各都道府県警察の交通取締課職員も参照します。この研修資料を読み込むと、不当な路上駐車の取り締まりを回避するヒントがいっぱい。「監視員が違反処理を行わない状況はありますか?」という項目もあります。
路上駐車の取り締まりの除外ケース
警察大学校の研修資料は、交通取締課職員や駐車監視員が市民とのトラブルを回避し、路上駐車の取り締まりを円滑に行うことを目的として作成されたもの。そこで、駐車監視員制度に詳しい事情通に資料を読み解いてもらいました。
「駐車標章が貼られても違反から除外されるケースにはどのような場合がありますか?」という項目に対して、回答は「監視員の書き損じが大半。車両ナンバー・場所・時刻・駐車監視員の名前…」と記載されていました。
確かに車両ナンバーが違っていると、路上駐車の取り締まりとしては致命的です。また、監視員が都合で別の人間に入れ替わったのに、元の名前で端末にログインしたままだったといった例もあるようです。ただし、場所の住所表記などは「◯◯付近」となっており、1文字間違っていたからといっても必ず除外されるわけではありません。
路上駐車したときに監視員と会話する
「監視員が違反処理を行わない状況はありますか?」という項目に対して、回答は「運転者が車両に乗車または降車していることを目視していた場合、直後に無人車両となっても同じ箇所での確認作業は行われない」とあります。
これは言い方を変えれば、路上駐車したときに駐車監視員と目が合えば違反処理が行われないということです。事情通によれば、さらに監視員と会話でもすれば完璧といいます。
しかし、その監視員が違反処理を行わなくても、別の組の駐車監視員に電話して路上駐車をチェックさせることもあるようです。残念ながら、監視員と会話を交わしても違反処理が行われるケースもあるのです。
また、そのほかの回答に「監視員はパーキングメーター駐車枠に駐車している車両は、一定時間対象にしない」ともありました。事情通いわく、60分パーキングなら、59分間未納でも違反処理はしないとのことです。とはいえ、路上駐車は交通の妨げになることもあります。交通ルールはしっかり守りましょう。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「駐車監視員と会話すると違反を見逃すって本当?」