
あおり運転の積極的な摘発など重点的な取り締まり対象はありますが、そもそも警察が取り締まる交通違反にはどんなものが多いのでしょう。主な道路交通法違反の取り締まり状況がわかるのが『警察白書』です。最新の2023年版の警察白書で交通違反の取り締まり件数について詳しく見ていきましょう。
交通違反の取り締まり件数は減少傾向
警察による道路交通法違反の取り締まり件数は、2022年は505万3271件でした。5年前にあたる2017年の648万2542件と比べると、交通違反の件数自体は減少傾向にあります。さっそく取り締まり件数の多い交通違反を見ていきましょう。
交通違反の取り締まり件数第5位は「歩行者妨害」で35万5796件です。歩行者妨害には、文字通り道路を歩いている人を妨害した場合も含まれますが、こちらは少数派。取り締まられている歩行者妨害のほとんどは、信号のない横断歩道を渡ろうとしている人を無視して一時停止をしなかったケースです。
交通違反の取り締まり件数第4位は「信号無視」で58万2481件です。こちらは説明不要の交通違反でしょう。交通違反の取り締まり件数第3位は75万7145件の「通行禁止」です。
交通違反取り締まり1位は一時停止違反
交通違反の取り締まり件数第2位は「最高速度違反」で、件数は106万4818件。いわゆるスピード違反です。スピード違反は、2013年の205万2719件と比べて減少傾向の交通違反です。
そして、交通違反の取り締まり件数第1位となっているのが「一時不停止」の158万8628件。いわゆる一時停止違反になります。一時停止違反は2013年の121万4738件と比べると増加傾向にあります。注意したい交通違反といえるでしょう。
とはいえ、一時不停止の交通違反は2021年の160万4972件と比べると減少。警察による交通違反の取り締まりは年々、減少しているのが実状のようです。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「交通違反件数で第2位は「速度違反」で第1位は?」