エアコンは設置すると簡単に取り外せないこともあってか、修理者向けに故障の原因がわかる隠しコマンドが用意されています。このため、エアコンの調子が悪いときは、エアコンの故障の原因がわかる隠しコマンドでコードを確認しましょう。さっそく、ダイキンとパナソニックのエアコンで故障の原因がわかる隠しコマンドを紹介します。

パナソニックのエアコン故障の原因

パナソニックのエアコンのリモコンには「診断」用の凹ボタンが搭載されており、長押しすることで故障の原因が診断できます。上下ボタンを押して00から99まであるエラーコードをテストしていき、「ピー」っと鳴ったらそのコードで故障の原因がわかるのです。

パナソニックのエアコンの隠しコマンドは、爪楊枝などを使って「診断」の凹ボタンを長押し。エラーコードは「H11」が室内と室外の通信異常、「H15」は室外圧縮機温度センサー異常、「H20」は室内ヒーター制御回路異常、「H25」は空気清浄異常といった具合に故障の原因がわかります。

さらに「H50」は換気ファンモ－タ－異常、「H51」はフィルターそうじノズルロック異常、「H59」は赤外線センサー異常、「H98」は室内機のフィルタが目詰まり、「F13」は室内ヒータ断線異常、「F16」は冷房・除湿切換異常、「F18」は室内配管センサーの異常温度、「F90」は急速冷房・暖房時の制御基板の故障です。

ダイキンのエアコン故障の原因

ダイキンのエアコンは、リモコンによって隠しコマンドが変わります。ここでは「ARC478A30」を使ってテストしました。なお、隠しコマンドを終了するには「取消」ボタンを5秒長押しします。

ダイキンのエアコンの隠しコマンドは「取消」ボタンを5秒長押ししてから「取消」ボタンを1回押し。そして「ピー」っと連続音が鳴るまで取り消しボタンを押すことで故障の原因がわかります。

連続音が鳴ると、リモコンの液晶にエラーコードが表示。「U0」は冷媒ガスが不足、「U4」は室内機と室外機の通信不備、「UA」はシステムの不具合か加湿ホース長の設定が必要、「E7」はファンモーターがうまく動いていないという意味です。

また「L5」はインバーター圧縮機の過電流、「A5」は熱交換器の温度が低下または上昇、「A6」はファンモータの不具合、「C7」はパネル開閉の不具合、「CL」はリモコンの温度センサーに不具合、「H1」は加湿ユニットのダンパーに不具合ということがわかります。

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情報提供元：ラジオライフ
記事名：「エアコンの故障の原因を調べられる隠しコマンド」