同じような路上駐車でも、駐車監視員によって駐禁チケットを貼ったり貼らなかったりと対応はさまざまです。駐車監視員はきちんとマニュアル通りに取り締まりを行っているのでしょうか? その謎を解くため、駐車監視員の仕事に勝手に密着。駐禁チケットが貼られるのは商店街より大型店舗なのでした。
駐車監視員は商店街より大型店舗狙い
某日、駐車監視員の巡回車が駅ロータリーに到着。ごちゃごちゃとした商店街を抜ける一方通行路は、ドライバー不在で路上駐車しているクルマも多い場所です。ところが、巡回車は取り締まりを行わずに通り過ぎていきます。
じつは、商店街のような小型店舗だと監視員の行動が店内から見えるため、駐禁チケットを貼ろうとしても逃げられてしまうのだとか。しかし、DVDレンタル店など郊外型の大型店舗だと、店内からは外の様子が見えないためにドライバーも察知できません。このため、駐禁チケットは商店街より大型店舗で貼られやすいのです。
ほかにも、明らかな違法駐車でありながら駐禁チケットを貼らずにスルーするケースも多々ありました。商店街の力が強く、取り締まりをしないように警察に働きかけている地域や暴力団関係者が経営する風俗店の前など、交通の妨げになりそうな所でも、巡回車は横を通り過ぎていきます。
駐車監視員は横断歩道で牙をむく印象
休憩をはさんで、巡回車は駅から離れた周辺の道路をウロウロ。すると、病院前に並んで路上駐車していた2台のうち、横断歩道に近い車に注目。横断歩道から5m以内は標識がなくても駐車禁止場所です。しかも電柱には「駐車監視員取締重点地域」という警告まであります。
しかし、駐車監視員が状況確認し始めて5分ほどで、建物の中から危険を察知したドライバーが飛び出してきました。結局、駐禁チケットを貼ることはできず…。夕方になると、駐車監視員の巡回車は元の待機場所に戻ってきました。
駐車監視員は全体的にはユルい感じですが、交差点・横断歩道近くで警告看板が林立する周辺の路駐では急に牙をむく…そんな印象を受けました。とはいえ、違法駐車は迷惑行為。交通ルールはしっかり守りましょう。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「駐車監視員が商店街より大型店舗周辺を狙う理由」