マルチバンドラジオ＋ネットラジオというコンセプトが斬新なCHAYONGの「LC90」は、世界中のラジオマニアが注目するスマートラジオ。実勢価格は中華版が3万500円、海外版は3万9800円と1万円ほど安いものの、中華版はSSB受信に非対応。中国語の表示も難解です。LC90を今すぐ欲しいなら海外版を選ぶことになります。

LC90は海外版のみがSSBの受信が可能

CHAYONGの「LC90」は、ラジオのバンド選択ボタンを押すと受信が始まります。SWボタンを複数回押すと、海外版のみSSB受信も可能です。右側にあるダイヤルの一部は押下機構があります。

中波受信時にチューニングを押すと、表示が点滅してIndoo（r 高感度）とOutdoo（r 低感度）を選択可能です。ファインチューニングの押下では、受信帯域幅を1/1.8/2/2.5/3/4/6kHzから指定できます。

短波受信時はチューニングを押しながら回すと、メーターバンドが切り替わる仕組みです。メモリーは「お気に入り」という今風な管理方法で、受信中にハートマークのお気に入りボタンを押すと登録/解除ができて、一覧表示も可能です。

LC90の感度はAMとFMはやや物足りない

各バンドのボタンを長押しするとATS（Auto Tuning System）機能が動作しますが、「お気に入り」と「ATS」のメモリーは別々の管理となります。

LC90の感度は、AM波とFM波は最近のラジオと比較するとやや物足りない印象。一方、短波はラジオNIKKEIが気持ちよく聞けるレベルで、なかなかの高感度といえるでしょう。

スピーカーはパッシブラジエーターを採用しているようで、低域から高域までしっかりと再生され、聞きやすい音です。こもった感じはなく、サイズの割に優秀だと感じました。（文／手島伸英）

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情報提供元：ラジオライフ
記事名：「ラジオマニア注目「LC90」の実力をチェックした」