HIKMICROの「LYNX Pro LE15S」は、暗視スコープの中でもサーマルカメラに分類されるジャンル。従来の赤外線カメラが赤外線をターゲットに反射させて画像化するのに対し、サーマルカメラはターゲットから発せられる熱エネルギーをキャッチ。これにより温度分布が可視化され、熱を持つモノなら暗闇の中からでもあぶり出せるのです。
サーマルカメラのエントリーモデル
LYNX Proシリーズの中で本機「LYNX Pro LE15S」はエントリーモデルにあたりますが、サーマルカメラの性能を示すNETD(温度分解能)は35mk未満。これは0.035℃の違いも検出できる、極めて優秀な数値です。
加えて検出可能距離750m、ズーム倍率17.6倍のスペックも有しており、ターゲットの視界外から録画/撮影が可能。警戒心が強い野生動物の観察はもちろん、待ち伏せする不審者の捕捉などにも活用できるでしょう。
ディスプレイサイズは0.32インチと小型で、スコープに直接目を当ててのぞき込むスタイル。ちなみに、専用アプリでスマホと連携すれば、固定しておいて離れた場所からモニターできます。
サーマルカメラで駐車直後と推察可能
実際に20m先で駐車しているバンを撮影してみました。すると、エンジン部分のほか、タイヤ周りも明るくなっていることが分かります。つまり、駐車直後ということが推察できるわけです。
解像度は256×192ドット(MP4)で、記録メディアは内蔵メモリ(8GB)です。イメージセンサーはVOx非冷却フォーカルプレーンアレイで、レンズF値はF1.0となります。
ディスプレイサイズは0.32インチ。検出可能距離は750mです。NETDは35mk未満で、防水等級はIP67、最大稼働時間は8時間となります。サイズ/重さは158.3W×61H×57Dmm/280g。実勢価格は147,420円です。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「750m先の熱源を可視化する単眼鏡サーマルカメラ」