ETC限定の高速料金割引のうち、シルバーウィークなどでETC休日割引が休止になる一方で、ETC深夜割引は引き続き実施中です。そのため、長距離ドライブで高速料金が大幅に節約できるETC深夜割引を活用しようという人も多いでしょう。そこで、よくあるETC深夜割引の失敗例を見ていきましょう。
ETC深夜割引で自動車があふれる問題
NEXCO3社が実施中のETC限定割引のひとつである「ETC深夜割引」は、高速道路を深夜0~4時に走行すると通行料金が30%オフになるというもの。ETC深夜割引は、ETC休日割引などと異なり車種による制限がないため、とくに長距離を走るトラックにとっては活用が欠かせない割引です。
また、東京・大阪近郊の大都市近郊区間が対象外となるETC休日割引と違い、ETC深夜割引は大都市近郊区間の多くにも適用。ETC深夜割引の対象外となるのは、東京湾アクアライン・京葉道路・第三京浜・横浜新道・横浜横須賀道路・第二神明道路・関門トンネルの7路線のみです。
ETC深夜割引の適用条件は、0~4時までに高速道路の路線上に自動車がいればよいというシンプルなもの。SAやPAでの休憩時間についても、高速道路上にいることとみなされるため、23時に御殿場ICから東名高速へ乗り足柄SAで1時間休憩を取ったのちに翌0時30分に厚木ICを降りるといったケースでもETC深夜割引の対象になります。
ただし、このSA・PAでのETC深夜割引の時間調整については注意が必要です。東京・大阪・名古屋といった大都市近郊のSAはETC深夜割引が始まる1~2時間前から大混雑し、駐車場が使えないことも多いからです。実際、SA・PAの空きがないために本線上の路肩までETC深夜割引待ちの自動車であふれる事態も発生。問題にもなっています。
ETC深夜割引の時間判定には例外あり
SA・PAで時間調整ができず、結果として深夜0時前に高速道路を降りてしまいETC深夜割引にならなかったという事態を避けるためには、大都市近郊から離れたSA・PAを使うのがコツ。東名高速の上り線であれば、神奈川県内のSA・PAはほぼ毎日混みますが、静岡県内はそれほどでもなくETC深夜割引の時間調整スポットとして狙い目です。
また、本線料金上を通過する走行では、どこでETC深夜割引の時刻判定をするか知っておくこともポイントです。東名高速上り線の例でいえば、東京ICで降りる場合はICの手前にある東京料金所でETC深夜割引の時刻判定を行います。
さらに、本線料金所で料金体系が変わる路線でもETC深夜割引は注意が必要。この場合、本線料金所の通過前後の走行は、別々にETC深夜割引の判定をする路線が大半です。例えば、名神高速から近畿道方面へ抜ける場合、吹田JCTの本線料金所を23時45分に通過すると、近畿道のICを0時過ぎに降りても名神高速分はETC深夜割引となりません。
一方でETC深夜割引には「中央道の八王子料金所では時刻判定を行わない」「東関道から館山方面へ京葉道路経由で走行する場合は連続走行と見なしETC深夜割引を判定する」といった例外もあります。ただし、東関道から京葉道路へ向かい京葉道路のICで降りた場合、ETC深夜割引の時刻判定は宮野木JCTの本線料金所で行われるので注意が必要です。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ETC深夜割引の高速料金30%オフよくある失敗例」