2024年8月10日に発売となったアルインコのアナログ受信機「DJ-X82」。編集部は東京・秋葉原で即日購入し、受信周波数の拡大改造を調査しました。店頭に並んでいる工場出荷状態のDJ-X82は、受信周波数の108~470MHzの内、各帯域に分散する無線電話の周波数帯が受信できない(周波数を合わせることができない)状態なのです。
DJ-X82は受信周波数改造で108~470MHz
これはアマチュア無線機器メーカーの団体・JAIAの自主規制によるもので、無線マニアからは「Jマーク付き」と呼ばれています。ちなみに、型番や製造番号が記された銘板にある三角形内の「J」がJマークです。
DJ-X81の改造ポイントを頼りに基板を観察したところ、同じ場所にとても分かりやすい状態で、不審なチップを発見しました。このチップを1つ取り外したところ、108~470MHzが歯抜けのないフルカバーになったのです。
Jマークの規制周波数帯がフルカバー化するDJ-X82の改造のポイントを見ていきましょう。まずは本体バッテリーケース内にあるネジ2本を外します。
DJ-X82の受信周波数の拡大改造方法
続いて、DJ-X82のケース上面のアンテナ端子の後ろにあるネジ1本を取り外し。このネジはバッテリーケースのネジよりも長くなっています。そして、背面カバーを外してください。
背面カバーを外すと、2層の基板が見えるはず。改造ポイントは下側の基板、スピーカー端子の上にあります。BとRが記された白枠に囲まれたチップを、ハンダごてで取り除くのです。
組み立て後、電源を入れてDJ-X82の受信改造は終了。改造後の受信周波数は76~108MHz、108~470MHzです。なお、受信改造を施すとメーカーの保証外になりますので、自己責任にて行ってください。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「DJ-X82の受信周波数の拡大改造方法が判明した!」