NHKのBS放送は、NHKにB-CASカードやACASチップの番号を伝えずに見ていると、画面下側にかなり大きなメッセージが表示されるようになります。画面の1/4近くをメッセージが占める状態では、まともに番組を見られません。はたして、このNHKのBSメッセージはどのような仕組みで表示されているのでしょう。

NHKのBSメッセージを消去する手続き

新しいテレビを購入し、一定期間が経過すると4K・8Kを含むNHKのBS放送を視聴中に「受信機設置のご連絡のお願い」というBSメッセージが表示されるようになります。メッセージを表示した状態では、NHKのBS放送の視聴が難しい状態となってしまうのです。

NHKと衛星契約で受信契約を結んでいる場合、まずメッセージ消去専用のWebサイト、または専用フリーダイヤルにテレビのB-CASカード、あるいはACASチップの番号を伝えます。その後、NHKのBSチャンネルにテレビを合わせたまま10分程度待機すると、メッセージの表示は消去されるのです。

それでは、NHKはどのような方法でBSメッセージを消去しているのでしょうか。実は、BSメッセージはNHKのBS放送で送信される情報のうち、番組の内容とは別に送信されるデータのひとつである「EMMメッセージ」と呼ばれる領域に含まれています。

NHKのBSメッセージを消去する仕組み

EMMメッセージには、全世帯向けに送られる「共通EMMメッセージ」と、特定のB-CAS・ACAS番号向けに送られる「個別EMMメッセージ」の2種類があります。このうち、NHKのBSメッセージが送信されるのは共通EMMメッセージの方です。

一方、個別EMMメッセージはB-CAS・ACAS番号とメッセージ表示の解除情報の組み合わせで送信。テレビ側では、装着されたB-CAS・ACAS番号と一致する個別EMMメッセージを受信すると、その情報をB-CASカードやACASチップに保存。この情報を参照することで、NHKのBSメッセージ表示を消去するかを判定しているのです。

この仕組みでは、NHKのBSメッセージを消去する際にまずNHK側はB-CAS・ACAS番号の連絡を受けた段階でBSメッセージ解除用の個別EMMメッセージの送信をスタート。視聴者側は個別EMMメッセージを受信するため、テレビをNHKのBSチャンネルいずれかに合わせて待機する必要があるのです。

NHKでは、BSメッセージの消去依頼から表示されなくまでの時間を「お手続き完了後約10分」と説明しています。ただし、個別EMMメッセージを送る量や順番によりこの待ち時間は変わり、1分で消えることがある一方で、30分近くかかるケースもある模様です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHKのBSメッセージどんな仕組みで消去される?