RADIWOWの小型ラジオ「R-108」は、2019年の発売から何度となくマイナーチェンジされ続けてきました。とはいえ、その実態は改良と改悪のシーソーゲーム。最新版では、USB端子がType-Cへ変更され、各部がリファインされています。小型ラジオのレベルを超えた音の厚みを持つR-108を詳しく見ていきましょう。
R-108は何度となくマイナーチェンジ
BCLラジオのスピーカーに中低域音の厚みを増やして、小型ラジオの音は薄っぺらいという常識を覆したのがRADIWOWの「R-108」です。2019年の発売から何度となくマイナーチェンジされ続けてきました。
Amazonで販売される以前の初期版は、AM波の受信で液晶のチックタックノイズを拾ったり、バンド切り替えの度にAM波とラジオNIKKEIの帯域幅が3kHzにリセットされていました。また、付属の充電池が3年ほどで膨張するなど、数多くの課題があったのも事実です。
2024年5月にAmazonで購入したR-108は、USB端子がType-Cへ変更されただけでなく、ボタンの操作レスポンスとクリック感の向上、イヤホン出力のポップノイズ減少を実現しています。
R-108はスピーカーのAM波に音の厚み
しかし、液晶の右上にSN比を表示した状態で再起動すると、再起動前の表示を保持しない現象が新たに発生しました。改良と改悪のシーソーゲームは、今なお続いています。
R-108の感度はラジオNIKKEIを除いて、AM波とFM波で小型ポータブルラジオの標準モデルといえるアイワの「AR-MD20」にもう一歩及ばず。AM波とラジオNIKKEIのソフトミュートは少ないのですが、FM波のソフトミュートは適度にあります。
また、FM波の音楽番組は高音域まで再生できませんが、スピーカーで聞くAM波とラジオNIKKEIの音には厚みがあります。R-108は聞きやすいラジオです。実勢価格は6,500円となります。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「R-108は小型ラジオのレベルを超えた音の厚み」