高速路のETC割引でも料金が最大50%オフになる「ETC平日朝夕割引」は、ETCマイレージに登録するとセットで付いてくる割引サービスです。ETC平日朝夕割引は、高速道路の利用回数に応じて割引率が変わる仕組みのため、コンスタントに高速道路を利用することで割引率アップを狙うことが、お得な活用方法のカギとなるのです。
平日朝夕割引は直接走行料金に還元
ETC割引の中で会員制となっているのが「ETCマイレージ」。ETCマイレージは、高速道路の利用料金に応じてポイント還元が行われるというもので、NEXCO3社のほかに本四高速・愛知県道路公社・広島高速・福岡北九州高速がサービスを実施中です。
そして、NEXCO3社についてはETCマイレージ会員になると自動的に「ETC平日朝夕割引」も適用。ETC平日朝夕割引は、東京・大阪近郊に設定された「大都市近郊区間」と東京湾アクアライン・関門トンネル以外の路線で実施され、毎月の6~9時・17~20時の走行回数に応じて100km以内限定で通行料金のポイント還元が行われる仕組みです。
平日朝夕割引の還元率は、月5~9回の利用で30%、月10回以上で50%と高く、還元額は翌月の20日にETC通行料金としてポイント還元され、貯まった還元額は優先的に通行料金へ充てられます。さらに、還元額で走行した分についても平日朝夕割引の対象となるため、還元率=割引率となるお得な割引サービスです。
ETC平日朝夕割引で名古屋近郊の渋滞
ETC平日朝夕割引は、平日でも渋滞が多い東京・大阪の大都市近郊区間が対象外であるうえ、100kmまでの走行が対象。このことから、渋滞が少ない郊外の自動車通勤に的を絞ったETC割引といえるでしょう。しかし、ETC平日朝夕割引が渋滞の原因になっている区間もあるのです。
2021年3月、国土交通省が行った高速道路関連の審議会に、高速道路の各種割引に関する効果をまとめた資料が提出されました。資料によると、東名高速の上り線・名古屋IC→日進ICについては、朝のETC平日朝夕割引の時間帯に渋滞が多発しているとのことで、会議内でも割引の見直しを検討すべきとの意見が出ていました。
ちなみに、名古屋IC~日進ICを含む名古屋近郊のNEXCO中日本路線は、2021年5月1日から大都市近郊区間に設定され、通行料金が値上げされたものの、平日朝夕割引はそのまま適用されています。今後も名古屋圏で平日朝夕割引が続くのか、あるいは対象路線が見直されるのか注目です。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ETC平日朝夕割引で最大50%オフの落とし穴とは」