NHK受信料を「NHKは見ないから払わない」と拒否することはもうできません。2022年10月から施行された改正放送法ではNHKの「割増金」について「期限までに受信契約の申込みをしなかった場合」と規定。これを受けて2023年4月から変更されたNHK受信規約に期限が「受信機の設置の月の翌々月の末日まで」と規定されたからです。

NHK拒否なら訪問員に会わないのが一番

街中をひたすら巡り、NHK受信契約のために新規契約をとりつけるNHK訪問員。もしNHK訪問員に強引にNHK受信契約を迫られた場合、契約拒否の断り方はどうすればよいのでしょうか。

ここでNHKの拒否で重要なのは、NHK訪問員は訪問先の個人情報を一部の例外を除き持っていないという点です。つまり、NHKを拒否したとしても正しい住所や契約情報、さらにはテレビ設置の有無を知りません。このため、NHK訪問員が訪ねてきた際の拒否方法は「会わない」ことが一番です。

仮に訪問員に応対してしまったときも、NHK拒否の理由は注意が必要です。NHK訪問員へ「NHKの番組はつまらない」「NHKは見ないから払わない」といったテレビ所有を知らせる拒否方法は禁物なのです。

NHK拒否はテレビを設定していない想定

放送法には「協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない」と定められています。「NHKは見ないから払わない」などというNHKの拒否理由では、テレビを設置していることを自ら認めることになってしまいます。

しかも、改正放送法では、NHKの「割増金」について「期限までに受信契約の申込みをしなかった場合」という規定が追加。これを受けたNHK受信契約は、その期限を「受信機の設置の月の翌々月の末日まで」と規定しています。

つまり、NHKの放送が受信できるテレビを設置した翌々月の末日までに受信契約を結ばないと、割増金の対象となるということ。割増金はNHK受信料の2倍と規定されています。「見ないから払わない」とNHKを拒否すると、テレビ設置を認めることとなって割増金の対象となる可能性があるのでした。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「NHK拒否「見ないから払わない」が通じない理由