消防車に欠かせない「ウ~」というサイレン音は、緊急時に走行するときには必ず鳴らさなくてはいけません。しかし、消防車のサイレンは複数の種類の音を用意。それぞれの消防車のサイレン音の種類には意味があって、緊急度など状況により使い分けが行われているのです。消防車のサイレン音で火事が鎮火したのかも知ることができます。

消防車サイレンにカンカンだけ鎮火報

消防車には、必ずサイレン音を鳴らすためのサイレンアンプと車外スピーカーが取り付けられています。これは、事情に応じて赤信号の交差点を通過したり逆走もできる「緊急走行」では、サイレン音を鳴らさなくてはいけないという規定があるためです。

消防車のサイレンには、「ウ~」というサイレン音のほかに「カンカン」という鐘の音のような2種類があり、このふたつは独立して鳴らすことが可能。「ウ~」と「カンカン」が両方鳴っているサイレンが緊急度がもっとも高く、「ウ~」だけのときは緊急度が下がります。

そして「カンカン」だけ鳴らしている消防車のサイレン音の種類はすでに消火活動を終え消防署へ帰るところ。ちなみに、この「カンカン」音は江戸時代にの「町火消し」が、現場で鐘を使っていたことに由来するといわれています。この消防車のサイレン音は鎮火報とも呼ばれています。

消防車サイレンに交差点の高音モード

さらに、パトライト製の最新サイレンアンプでは、交差点や渋滞時に周囲へ注意をうながすため、通常より高い音で「ウ~」と鳴る消防車サイレン音の種類も用意されています。

消防車のこの高いサイレン音の種類は「交差点」「渋滞通過」ボタンを押すと流れる仕組みです。ただし、この消防車サイレン音の種類は使われることが少ないため聞けたらラッキーといえるでしょう。

ちなみに、救急車も実は消防車と同じ「ウ~」音というサイレンの種類を流すことができます。救急車が「ウ~」音というサイレン音の種類を使うのは、混雑した交差点などを通過する際で、「ピ~ポ~」音と同時に鳴らす、あるいは「ピ~ポ~」音を切って「ウ~」音だけにするといった使い方が多いようです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「消防車のサイレン音で火事が鎮火したか知る方法