車で盗聴波探しをしていると、Sメーターが大きく振れる場所が意外と広範囲にわたることがあります。感度のよいモービルアンテナは、発信源に近づくにつれて盗聴波を必要以上に強く受信してしまうからです。盗聴波の追い込みはあえてアンテナ感度を抑えるテクニックも必要になります。詳しく見ていきましょう。

盗聴波を強く受信したらアンテナ交換

盗聴波探しでSメーターが大きく振れる場所に遭遇すると、クルマを少し動かしたくらいでは、Sメーターの動きに差が現れず、スピーカーから聞こえてくる音にも変化が出なくなります。これでは盗聴波の発信源を特定できません。

そんな時は、短いモービルアンテナやハンディ用のアンテナに交換してアンテナの利得を落とすのが常套手段。ルーフに設置したアンテナの場所を低い位置に移動して、感度を抑えるのもよいでしょう。

また、モービル機受信から、ハンディ機受信へ切り替えるタイミングでもあります。ただし、今度は感度が一気に落ちてしまい探索が難しくなることもあるので、アンテナの選択や受信機の変更は、相応の経験値を要求される部分です。

盗聴波が途切れた時に発信源を特定

なお、道路沿いで受信していると、トラックやバスとスレ違った瞬間に盗聴波の入感が途切れることがあります。これは対向車線の大型車が盗聴波を遮ったからです。このとき、盗聴波は対向車線側(右側)から飛んで来ていると推測できます。

つまり、電波が途切れた瞬間というのは、発信源を特定できるチャンスというわけ。このため、盗聴波探しでは、受信音の細かな変化を逃さない集中力が求められます。

しかし、低い階からの電波であれば隔たれますが、ビル上階からの盗聴波の場合、トラックを飛び越えてくるので電波は途切れません。この場合は、左側から飛んで来ているとは絞り込めないということです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「盗聴波は途切れた瞬間も発信源を特定する絶好機