現在発売中のテレビやレコーダーの高級モデルには、複数チャンネルを同時に録画してあとから見たい番組を視聴する「全録」機能が搭載されています。全録機能は自動的に録画をしてくれるため便利なのですが、B-CASカードには同時視聴チャンネル数に制限があり、全録の実現にはB-CASカードが複数枚必要になるのでした。
B-CASカード6枚搭載モデルもあった
かつてB-CASカードには、1枚で同時視聴・録画可能なチャンネル数には2チャンネルまでという上限がありました。そのため、2009年12月に東芝が発売したテレビ「55X1」はBS2チャンネル、地デジ8チャンネルの同時録画に対応するためにB-CASカードスロットは6枚分搭載されていました。
しかし、2010年にB-CASカードの同時視聴・録画チャンネル数が3チャンネルに拡張。現在発売されているテレビやレコーダーのうち、4K放送非対応で2・3チャンネル同時録画・視聴対応のモデルについては、B-CASカードは1枚のみの付属です。
4K放送で導入されたACASチップも同様で、ACASチップ1個につき最大3チャンネル同時視聴・録画可能となります。それでは、4チャンネル以上の同時録画可能な「全録」対応のテレビ・レコーダーではB-CASカードが2枚以上必要かといえばそうとは限らず、録画するチャンネルが地デジ放送か、BS・4K放送かにより変わります。
B-CASカードが地デジには不要になる
これは、地デジ放送についてはB-CASに加え「RMP」という仕組みを採用していることが理由です。例えば、BS放送の2チャンネル同時録画に加えて、地デジ放送を複数チャンネルを同時録画可能なテレビやレコーダーの場合、RMPを利用することでB-CASカード1枚で対応できます。
RMPを利用するテレビなどの製造メーカーが地上放送RMP管理センターの認証を受けると、放送番組の暗号化を解除するために発行された暗号鍵を内蔵して製造メーカーが出荷。そうすることにより、地デジ放送については同時録画・視聴チャンネル数の制限がなくなるのです。
一方、4K放送を含むBS放送を4チャンネル以上同時録画視聴するためには、引き続きB-CASカードやACASチップを複数用意する必要があります。例えば、パナソニックの4K放送対応レコーダー・DMR-4X1003の場合、BS放送の最大6チャンネル同時録画に対応するため、ACASチップとB-CASカードスロットをそれぞれ1個内蔵しています。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「HDDレコーダーにB-CASカードが2枚も必要な理由」