自宅に強盗犯の侵入を許してしまった場合、スピーディーに周囲に危険を知らせたいところです。そんな時に、防犯グッズの定番である「防犯ブザー」が役立つのか、検証してみました。防犯ブザーは、路上で不審者に遭遇してしまった時などに、ピンを引くかボタンを押すだけで大音量のブザー音を鳴らせる装置です。

防犯ブザーを3機種購入して計測した

今回、ネット通販で販売されている中で、最強レベルと思われる防犯ブザーを3種購入。そしてビルの3階でブザーを鳴らし、10mほど離れた外からスマホのデシベル計アプリを使って計測してみることにしました。

Qoseaの「個人安全アラーム」はブザー音が140dB(公称値)。電源はLR44電池×3個です。サイズ/重さは46W×70H×22Dmm/約38g。実勢価格は750円です。

近距離では、クルマのクラクションを直に受けた時(110dB)以上を記録。しかし、壁とガラスを1枚を隔てると途端に聞こえなくなってしまいました…。

Hianの「アラーム&LEDライト」はブザー音が130dB(公称値)。電源は単4形乾電池×2本です。サイズ/重さは30W×86H×20Dmm/40g。実勢価格は950円です。

防犯ブザーは鳴らしたまま外に投げる

こちらも屋外では、2~3dB上がっただけで途端に静かになりました。かすかに聞こえるものの、どこかの家でアラームを止め忘れているな?ぐらいの感触です。

クツワの「LED防犯アラーム スゴピカ」はブザー音が130dB(公称値)。電源は単4形乾電池×2本です。サイズ/重さは30W×86H×20Dmm/40g。実勢価格は1,350円です。

防犯協会の認定シールが付いているだけあって、近距離ではスペック通りの92dBをマークしました。ただし、屋外ではほぼ聞こえません。

すなわち、外から聞くと室内にある防犯ブザーの音は60~65dB程度で、ピヨピヨ音ぐらい。つまり、室内で防犯ブザーを鳴らすだけでは周囲に異常を知らせるのは難しいということが分かりました。闇バイト強盗など緊急時の場合は、防犯ブザーを鳴らしたまま窓から放り投げるのが正解かもしれません。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「防犯ブザーは屋内からSOS出せるか実験した結果