玄関ドアはカギの強化など侵入対策はもちろんのこと、外から室内を覗かれるプライバシーの侵害も密かに発生している可能性があります。玄関のドアスコープはフタなどのカバーがないと覗き見される危険があるからです。ドアスコープにカバーを付けるなど、玄関ドアのセキュリティアップは急務といえるでしょう。

ドアスコープはカバーがないと覗き穴

防犯用スコープを悪用して、玄関のドアスコープから女性宅の室内を覗いた男が逮捕されました。防犯用スコープとして売られている商品は、じつは普通の単眼鏡。単眼鏡は逆方向で使うと外側のドアスコープから室内が見えてしまうのです。

ドアスコープに使う防犯用スコープの本来の用途はあくまで危険回避のため。「帰宅時にカギが開いていた」「人の気配がした」など、住人がドアを開ける前にドアスコープから室内をうかがうのに使います。すなわち、ドアスコープはカバーがないと外からの覗き穴になる危険があるのです。

実際、単眼鏡を逆にしてドアスコープに当てると、玄関ドアの外側から室内の様子がわかります。中に入る前にドアスコープから内部を確認して侵入犯に備えるのが、正しい使い方です。

ドアスコープカバーを取り付けて防止

玄関ドア前からのシチュエーションを想定して、デジカメの20mm広角レンズを使ってドアスコープから撮影してみました。ドアスコープから奥に見えるスチールラックまでの距離は約7mです。

この7mはドアスコープからワンルームマンションの奥行きに近い距離。ドアスコープに7倍率の単眼鏡を当てて見た室内は、超ズームの世界。ドアスコープからのピント合わせはシビアで、使用するにはある程度の条件が必要になるでしょう。

このため、ドアスコープにカバーをして、室内から外を見るときだけカバーを外す覗き見防止カバーは必須でしょう。ドアスコープカバーは、数百円程度で購入できます。

【関連リンク】
防犯カメラ映像をリアルタイムで見れる閲覧サイト「Insecam」検索方法
防犯対策は空き巣が嫌がる4つのポイントを重視
空き巣被害に遭いやすい住宅の特徴と正しい防犯対策
監視カメラはアプリをスマホに入れるだけでOK
焼き破りは空き巣が窓ガラスを静かに割る方法

情報提供元:ラジオライフ
記事名:「ドアスコープはフタがないと外から覗かれる危険