
警察官には素早い判断と厳格な命令が求められることもあり、上下関係や責任の所在を明確にするために「階級」が存在します。警察官の階級は胸に付けた階級章を見れば判別可能です。簡単に言えば、階級章が派手になるほど偉くなります。そんな警察官の階級は、制服の後ろ姿からでも見分けることができるのです。
警察官の階級は10段階のピラミッド
警察官の階級は、下から「巡査・巡査長・巡査部長・警部補・警部・警視・警視正・警視長・警視監・警視総監」という10段階のピラミッドで構成されています。キャリアの警察官僚以外は全員、巡査からスタートします。
そんな警察官の階級は左胸の階級章以外に、制帽から判別することも可能。制帽のサイドにある「帯章」が階級で違っているのです。巡査から巡査部長までは帯章は黒地のまま。警部補の制帽の帯章には紺色の線が織り込まれます。
階級が警部以上になると、制帽の帯章の色は金色にグレードアップ。さらに階級が上の警視と警視正は金線が2本になります。その上の警視長と警視監は下の線が太線となり、警視総監は制帽の帯章は2本とも金色の太線となる仕様です。
警察官の階級は活動帽の後ろにも表示
警察官がかぶる帽子には、制帽のほかにキャップ式の活動帽もあります。じつは、警察官の階級はこの活動帽にも表示されているのです。活動帽の後ろ側には、濃紺色の地紋織布に階級を示す金色や白色の線が入っています。
巡査は細い白線が1本、巡査長は太めの白線が1本です。巡査部長は細い白線が2本。警部補は下の白線が太くなって、警部になると2本とも太い白線となります。警視になると細い白線1本と太い白線2本の組み合わせ、警視正は太い白線が3本です。
警視長以上は線が金色になって、細い線と太い線の組み合わせが警視長、太い線2本が警視監、細い線1本と太い線2本の組み合わせが警視総監になります。このように、活動帽をかぶっている警察官は後ろ姿から正確に階級を見分けることができるのでした。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察官の階級を制服の後ろ姿から見分ける裏ワザ」