
NHKが2012年度末から公表している「受信料の推計世帯支払率」で、常に支払率ワースト1となっているのが沖縄県です。沖縄県のNHK受信料支払率が低いのは、太平洋戦争終戦後に米軍統治下に置かれたほとんどの期間、受信料制度がなかったことが最大の理由。そんな経緯もあって、沖縄県のNHK受信料は安く設定されているのでした。
沖縄のNHK受信料は開始当初から割安
じつは、沖縄県においてはNHK沖縄放送局が開局した1972年から、その他の都道府県より割安なNHK受信料が設定されています。その理由のひとつが、沖縄県には太平洋戦争終戦後に米軍統治下に置かれたほとんどの期間、受信料制度がなかったためです。
NHKは、太平洋戦争中の1942年に沖縄放送局を開局したものの、日本の敗戦を受けて1945年に閉局。その後、米軍放送や琉球の声(現琉球放送)・沖縄テレビ・極東放送(現FM沖縄)・ラジオ沖縄が開局しますが、いずれも無料放送でした。
沖縄で本格的に受信料制度が始まるのは、「沖縄版NHK」といえる沖縄放送協会(OHK)がテレビ放送を開始した翌々年にあたる1969年のこと。当時のOHK受信料は月80セント(288円)で、当時のNHKテレビ受信料である315円(普通テレビ契約)より割安でした。
沖縄のNHK受信料は地上契約が月1075円
そして、1972年に沖縄が本土へ復帰すると、NHK沖縄放送局がOHKの設備を利用して放送を開始。その際にNHK受信契約や受信料制度が導入されたものの、受信料については本土より割安となる措置が現在まで続いているのです。
実際、NHK受信料などを規定している日本放送協会放送受信規約には「特別契約を除く放送受信契約について沖縄県の区域に居住する者の支払うべき放送受信料額(消費税および地方消費税を含む。)は、前項の規定にかかわらず、当分の間、別表1に掲げる額とする」と規定されています。
その別表1によると、沖縄県のNHK受信料は地上契約が月額965円、衛星契約は月額1815円。ちなみに、沖縄県以外のNHK受信料は地上契約が月1100円、衛星契約が月1950円となっています。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「沖縄だけNHK受信料が割安に設定されている理由」