2024年10月以降、車検証に「OBD検査対象」と記載された車両は車検時にOBDによる故障診断が必須となりました。OBDとはOn-Board Diagnosticsの略で、日本語では車載式故障診断装置といいます。これ以前からも検査員による目視チェックが行われていたのですが、OBD検査の導入でより厳格になったといえます。

中華OBDスキャナーはカラー液晶搭載

ICチップの有無を問わず、車検証に「OBD検査対象車」と記載されていれば、従来の車検項目に加えてOBDでの検査も必須。2024年12月現在、これを逃れられるのは輸入車のみです(輸入車は2025年10月以降から必須)。

そうなると困るのが、自身で愛車を整備して車検を通すユーザー車検。国土交通省が推奨しているOBD診断機は数万円の高級機が大半で、車検代を安く済ませようとしているのに本末転倒状態になるのです。

そこでユーザー車検界隈で話題になっているのが、安価な中華OBD2スキャナー。Amazonなどのネット通販で3,000円程度で入手でき、最近のモデルはカラー液晶を搭載しています。

中華OBDスキャナーでエラー診断した

実際に「V700」という中華OBDスキャナーを試してみると、エンジンなどのリアルタイムモニターのほか、エラー診断自体も行えました。結果、問題ありません。

簡易OBD検査手順は、トップメニューの左上にある「OBD/EOBD」を選択。次に「障害コードを読みます」を選ぶと、スキャンが始まります。すると、障害コードに「0」と表示。異常の数はゼロという合図です。

簡易OBD診断のほか、エンジンや電圧などもチェックできます。正直、高級機と比べたわけではないので正確性は不明ですが、手軽に愛車診断できるツールが手元にあるのは心強いでしょう。

V700のサイズ/重さは60W×120H×20Dmm/144g。本体に電源は内蔵しておらず、クルマのOBDコネクタに接続すると自動起動する仕組みになっています。実勢価格は3,000円です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「3千円で買える中華OBDスキャナーで愛車を診断