
白黒パトカーでよく見かける車種といえばトヨタ・クラウン。とはいえ、たとえ車種が同じでも中身はまったくの別物です。エンジンの排気量が違うこともあれば、乗車している警察官の特性も異なります。このため、交通違反の取り締まり危険度も大きく違っているのです。そんな白黒パトカーの危険度は窓に書かれた番号で判別できます。
スピード違反に注意すべきパトカー
警視庁の管轄内には102の警察署があります。各警察署には複数台の白黒パトカーが配備され、24時間態勢で街中をパトロール。これに本庁所属の自動車警ら隊や交通機動隊などが加わるので、都内は白黒パトカーだらけといえるでしょう。
このため、各パトカーにはフロントウィンドウとリアウィンドウの片隅に、自車の所属を示す記号を表示。この記号は、無線のコールサインと共用されています。この記号を解読できれば、パトカーの危険度を判別できます。
スピード違反などで注意すべきは、交通違反の取り締まり専門部署である「交通機動隊」所属のパトカー。交通機動隊は「六交機9」といった記号。漢数字の「一」から「十」は各方面の交通機動隊の隊名で、数字は通し番号です。
職務質問のプロ集団が乗るパトカー
交通機動隊と並ぶ注意すべきパトカーに「高速道路交通警察隊」があります。高速道路や有料道路の取り締まりが担当です。パトカーの記号は「高速31」という表示。新富と八王子に分駐所があるものの、1隊編成のため隊名を表す記号はありません。
各警察署の枠を超えて全域を警らする「自動車警ら隊」は、いわば職務質問のプロ集団。パトカーの記号は「112」という数字3ケタで、上1ケタの「1」は第一自動車警ら隊、「2」は第二自動車警ら隊を示します。下2ケタは通し番号です。同じく職務質問のプロ「遊撃特別警ら隊」は、地域総務課所属で2個中隊の編成。記号は「遊撃1」という表示で数字が通し番号です。
このほか、警察署の地域課所属のパトカーは「富坂2」という表示。漢字で表記されるのが、所属する警察署の名称です。地名が書かれていれば所轄の警らパトカーということ。なお、通し番号は車体が入れ替わっても番号は継承されます。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「速度違反?職質?パトカーの得意分野の見分け方」