警察官に配備される拳銃は注目を集めますが、その「弾丸」の威力や性能はあまり知られていません。日本の警察官が携帯する拳銃の弾丸について詳しく見ていきましょう。弾丸はリボルバー(回転式拳銃)とオートマチック(自動式拳銃)で違っていて、オートマチック用の9mm弾の方が高性能で威力があるのでした。

警察官が使う拳銃でリボルバーの弾丸

警察官が使う拳銃の弾薬(弾丸+火薬)は、一般的なリボルバーでは38スペシャル弾です。口径(弾頭の直径)は0.357インチ(約9mm)で、弾丸の大きさの割には比較的低速でローパワーといわれています。

オートマチックで使用する9mm弾は、拳銃用の弾薬として最も一般的。口径は文字通り9mmで弾薬の全長は38スペシャル弾の約半分ですが、威力は2倍以上です。

軽量高速弾で貫通力が高く、一般的な木造住宅なら壁を4~5枚貫通するほどのパワーがあります。なお、SATが使用するサブマシンガンの「MP5」も9mm弾を使っています。

警察官が使う拳銃の弾丸の射程距離

拳銃の弾丸の有効射程は、どちらも50~100m程度です。弾丸そのものは300m近く飛びますが、実用距離は100m以内で、命中させられる距離はよくて30mといったところでしょう。ただし、高精度なMP5であれば、100m程度の狙撃は可能といわれています。

狙撃用のライフルでは、7.62mm弾が主流。7.62×51mm弾や308弾ともいわれ、1970年代までは西側軍隊の主力小銃弾でした。この弾薬の有効射程は500~1,000mで、訓練された狙撃手であればヘッドショットも可能です。

ちなみに、アメリカの民間市場では日本の警官がオートマチックで使用する9mm弾が1発80円、リボルバーで使用する38スペシャル弾は1発100円、狙撃用ライフルで使用する7.62mm弾は1発190円前後となっています。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「警察官が使う拳銃の「弾丸」射程はどれくらい?