街で起こった交通事故や火災の発生を知らせる無線が、消防無線以外にもあります。それは「バス無線」です。市内を走り回っている路線バスの無線からは、運行の妨げになる交通事故や沿道火災による通行止めや迂回の速報が聞こえてきます。バス無線から聞こえる街中のアクシデントの様子を見ていきましょう。

バス無線で交通事故の情報を一斉送信

街で起こった交通事故や火災の発生がわかるバス無線では、沿道で火災が発生した場合も連絡が入ります。具体的なバス無線の交信内容を見てみましょう。

バス「循環03系311です。須田町交差点で大型トラックと普通車の右直事故発生です。事故車2台が交差点をふさいでいます。片側交互通行になっていますが、通過には少々時間がかかりそうです。周知願います」
営業所「循環03系311運転手さん、ありがとうございます。え~っ、本部より一斉です。循環03系の須田町交差点内で大型トラックと普通車の事故発生です。現在、片側通行となっており、通過には時間がかかります。当該路線の運転手さんはお客さまへの周知と、通行の際は安全運転を願います」

バス無線で降雪時や台風の路面状況

さらに、バス無線ではラジオの交通情報では流れない、街の交通情報が流れます。ただし、聞こえてくる地名や目標物の名称がローカルなため、地元の人でないと事故や火災の発生場所の把握は難しいかもしれません。

バス「2031です。県庁線の神田バス停の先で火災発生です。現在、消防車がたくさん集まって来ており、上下線で通行止めとなっています」
営業所「県庁線2031運転手さん、神田バス停の先で火災発生、上下線で通行止め。了解しました。お客さまに状況周知の上、指示あるまでしばらくお待ちください」

また、バス無線では降雪時や台風接近の時は路面の状態も報告されます。とはいえ、バス無線でアクシデントの様子が聞こえてくるのはレアケース。日常的な交信は忘れ物の手配などです。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「バス無線から聞こえる街で起こったアクシデント