
800MHz~6GHzの超広帯域をカバーする三角形の板状のログペリオディックアンテナをアリエクで発見。1200MHz帯アマチュア無線の指向性アンテナとして活用できるのでは?と実験してみました。エレメントが垂直になるグリップが付いたタイプは、グリップ底部から出るSMA型の同軸ケーブルを無線機のアンテナ接栓に接続します。
無線LANアンテナでアマチュア無線
三角形の板状アンテナ「LPD003 Hd02」は、800MHz~6GHzの超広帯域をカバーするログペリオディックアンテナで、先端を向けた方角の電波を効率良く送受信する、鋭い指向性が特徴です。
LPD003 Hd02は本来、2.4~6GHzの無線LAN用ですが、対応周波数範囲に1.2GHzが含まれることから、1200MHz帯アマチュア無線の指向性アンテナとして活用できるのでは?と思い実験してみました。
1200MHz帯レピータへ真っすぐに向けて送信し、返って来たダウンリンクはフルスケールで受信。そこからLPD003Hd02の先端をズラしていくと、Sメーターは急激に低下していきました。
無線LANアンテナが1200MHz帯で使える
また、アルインコ「DJG7」の付属アンテナでは届かなかったレピータも、LPD003Hd02でアクセスできたのです。これらのテスト結果から、1200MHz帯指向性アンテナとして使えることが分かりました。
1200MHz帯アマチュア無線は基本的に垂直偏波で飛んでくるので、エレメントが垂直になるグリップが付いたタイプをチョイス。細かい方向決めがやりやすく、指向性が活かせます。
送受信周波数は800MHz~6GHzで、アンテナ形式はログペリオディックです。エレメント長は13~148mm(17本)で、サイズ/重さは250W×170H×13Dmm/142gとなります。アンテナ接栓はSMA型で、同軸ケーブル長は1.5m。実勢価格は2,451円です。
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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「鋭い指向性の無線LANアンテナでアマチュア無線」