付属するマジックテープ式のバンドで1/4くらいまでコンパクトに折りたためる、1m超のロングアンテナをアリエクで発見しました。アンテナ接栓の形状はSMA型だが、国内メーカーとは逆のJ型。国内メーカーの受信機への取り付けは、中継コネクタを介することになるため、不安定で破損するリスクが気になります。さっそく試してみました。

1m超ロングアンテナは板状エレメント

日本のアンテナメーカー商品の劣化コピーが多い中華アンテナの中で、国内メーカーにはないアイデア製品を発見しました。「Tactical Antenna」と表記される、ABBREEの1m超のロングアンテナ「AR-125」です。

特徴は101cmの板状エレメントで、自由に折り曲げられるようになっていて、付属のバンドで縛ると短くまとめられるのです。そして、バンドを解けば即座にピーンと伸びます。

スペック上の送受信範囲は、136~174/400~520MHzですが、1mのエレメントはVHF帯エアーバンドの1/2波長に迫る勢い。これはエアーバンド受信に使えるのでは…と考えました。

1m超ロングアンテナは弱い電波拾えず

実際に、1m超のロングアンテナで受信してみると弱い電波は拾えず、中レベル以上の電波をより強力に受信している感触です。なので、電波が強い空港の展望デッキで使っても効果は薄いうえ、長過ぎるエレメントは迷惑千万かもしれません。

少し離れた空港周辺の撮影ポイントで使うのが安全です。なお、アンテナ接栓は業務機仕様の逆SMA型です。受信機化したUV-K5シリーズと組み合わせるのが正解でしょう。

エレメントは1.7W×101Hcmで、アンテナ基部はΦ1.8×7Hcmとなります。すなわち、全長は108cmで、重さは130gです。アンテナ接栓はSMA-J型(逆SMA)。実勢価格は793円です。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「コンパクトに折りたためる1m超のロングアンテナ