白バイ隊員はおもに、交通違反の取り締まり専門チーム・交通機動隊に所属。いろいろなテクニックを駆使して交通違反を取り締まります。交通機動隊と高速道路交通警察隊に所属経験がある、交通取り締まり一筋の元警部補に解説してもらいました。白バイ隊員が待ち伏せしている交差点は、交通違反がおこりやすい場所なのでした。

白バイ隊員は停止線手前でサイレン

道路を熟知している白バイ隊員は、一般道に交通違反を取り締まるのに“効率のよい”交差点があることを知っています。例えば「青信号が連続した後に通過するギリギリで黄色から赤に変わる信号が設置されている交差点」です。

人間の心理として、青信号が連続する見通しのいい幹線道路でクルマがスピードに乗っていると、停止線ギリギリで信号が黄色から赤に変わっても突っ込んでしまいがち。白バイ隊員はそういう交差点がどこにあるのかを把握しています。

とくに、次の信号がまだ青だと、無理して突っ切ってしまう人が多いのです。白バイ隊員はそういった交差点で待機。その際、信号が変わったことを運転手に自覚させるため、クルマが停止線に入る手前で白バイ隊員はサイレンを鳴らします。「しまった」と思った時には手遅れです。

白バイ隊員が待ち伏せする右左折禁止

また、カーナビの裏を突く交通違反の取り締まりもあります。「最近のドライバーはナビに頼り過ぎていますね。ナビが指示する場所の1つ手前の交差点で右折して一方通行に入ってしまう人も多いような…(笑)」と話します。

カーナビが普及してからナビに頼りっきりのドライバーが増え、交通違反も増えました。例えば、慣れていない道路でカーナビの右左折の指示を読み違えて、1つ手前の交差点で右左折禁止エリアに入ってしまう事例も多いといいます。

もちろん、白バイ隊員はそういった交差点もしっかり把握。カーナビに頼りきりの人は気を付けたい交通違反でしょう。とくに渋滞している場所では、カーナビの指示よりも手前の交差点で右左折してしまいがち。すると、その交差点には間違いなく白バイ隊員が待ち伏せしているわけです。

【関連リンク】
スピード違反から逃れる方法「ごねる」を白バイ隊員が伝授
覆面パトカーの見分け方は追い抜くクルマの車内
駐車違反で出頭しないデメリットはあるか?
歩道は駐車禁止でも警察は植込みで駐禁を取り締まらない?
交通違反で青切符をサインしないと拒否したその後は?

情報提供元:ラジオライフ
記事名:「白バイ隊員が待ち伏せするのはどんな交差点か?