モバイルバッテリーの発火事故が相次いでいます。その多くは、劣化や衝撃、製造不良などが重なり、セル内部でショートが発生して発火に至ったもの。電子回路の不具合が原因となる場合もありますが、通常は温度センサーなどの安全回路により出力が停止するため大事には至りません。メーカー品のモバイルバッテリーを分解検証しました。

モバイルバッテリーの安全性を優先

Ankerの「PowerCore Essential 20000」は、USB-A(12W)/USB-C(15W)の出力仕様で、急速充電機能を非対応にすることで安全性を優先しているようです。実測容量は17,336mAhと、公称の85%を超えており性能は良好でしょう。

メーカー品なので、セルは両面テープとスポンジでしっかりと固定され、破損リスクを低減しています。基板とセルの間には絶縁スポンジが挿入され、ショート防止対策も万全です。

激安モバイルバッテリーの場合、セル固定はシリコンボンドのみで、隔壁やクッション材は不使用。振動によるボンド剥離→電極タブ裂断が破損リスクが、メーカー品とは大きく違います。

Ankerモバイルバッテリーらしい堅牢さ

制御基板の裏と表には導電性?と思われる特殊なフィルムが貼られていました。詳細は不明ですがスマホと重ねて使うときの電磁波対策かもしれません。

筐体はバッテリーが強固に固定され、分解時にはフタを破壊しなければならないほどの堅牢さはAnker製品らしいところ。急速充電機能を省いた判断も、安全性重視の観点から納得できます。

実測容量は17,336mAh、60分経過後の電圧は5.19V。2.0A負荷の放電時間は372分07秒でした。サイズ/重さは74W×158H×19Dmm/343g。実勢価格は4,990円です。(文/ハンダマスターかしま)

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「Ankerのモバイルバッテリーは安全性重視の設計