歳を重ねるごとに時の流れが早く感じ、意外と早くやってくるシニア期。仕事のことやお金のこと等、漠然とした不安を抱えているという人は世代を問わず多いはず。

そんなシニア期のキャリアサポートのため、Indeed Japan株式会社とセカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典さんが共同で開発したのが「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」です。

その概要と、実際にこのシートを使ったワークショップの模様をご紹介します。

 
自分の強みを見つめ直し、シニア期の人生設計に役立つ『キャリア棚卸&発見シート』


「シニア期に向けた『キャリア棚卸&発見シート』」はIndeedが無料公開しており、これまでのキャリアの棚卸や自身の強み、スキルの発見、仕事におけるアピールポイントの言語化、さらに今後のキャリア形成に向けて必要なことの整理や設計を行うことが可能です。

Indeedが行った「シニア世代の就業」に関する意識調査によると、50代~70代の約6割が60・70代以降のシニア期も働く意欲・必要性を感じているものの、9割以上が働くことに不安や課題を抱えていることが分かっています。

また既にシニア期のキャリアをはじめている人からのアドバイスとして、 「自分のスキル・能力を整理しておいた方が良い」が最多となるというデータがあるそうです。

 

今回シートの開発を行ったセカンドキャリアコンサルタントの髙橋伸典さんは、

「セカンドキャリアを考える際に『自分のキャリアの棚卸を行ってください』とよく言われるが、自分が今までやってきた行動と強みが結びつかなかったりする。そこで今回の『キャリア棚卸&発見シート』の開発に至った」

と、想いを語りました。

 
シートを初活用!55歳以降のキャリアを考えるワークショップ開催


そんな髙橋さん自らが『キャリア棚卸&発見シート』の使い方を指南し、仕事の検索方法をIndeedがレクチャーするワークショップこれまでのキャリアを棚卸して、セカンドキャリアを考えよう!」が2023年1月28日(土)に東京大学柏キャンパスにて開催されました。

このワークショップは柏市生涯現役促進協議会が主催する「55歳からの柏セカンドキャリア塾」のプログラムのひとつとして実施されたものです。

『キャリア棚卸&発見シート』は以下4つのステップに沿って順を追って作業していきます。

 
ステップ1:これまでの経験の振り返り
ここでは自身のこれまでのキャリアで評価されたことや感謝されたことなどを、仕事・プライベートを問わず書き出していきます。

「強みはポジティブなところから生まれるので、褒められたことやうまくいったことをなんでもいいので書いてみてください」と髙橋さんが参加者に呼び掛けていました。

 
ステップ2:強み・スキルの棚卸
約50パターンに分類されたチェックポイントの中で当てはまるところにチェックをつけて、自身の性格や特徴を把握します。

その上で、特徴を履歴書や職務経歴書、採用面接などにもそのまま応用しやすい「“強み”ワード」に変換し、自身の強みとスキルを整理します。

 
ステップ3:経験・強みを言語化する
ステップ1で振り返った経験と、ステップ2で整理した強みやスキルを組み合わせて、具体的に自身のアピールポイントを言語化していきます。

「アウトプットが大事で、人に分かるようにまとめる・書くことで自分の考えがまとまったり、新たに出てきたりしますよ」(髙橋さん)

 
ステップ4:これからの自分を想い描く
ここまでに振り返ったアピールポイントをもとに、今後どんな仕事や働き方をして、どんな自分でありたいか目標を立てて、そのために何が必要かを整理します。

この『キャリア棚卸&発見シート』を使えば、自分の強みやアピールポイントをまとめられて、さらに今後のキャリアへの道筋が短時間で計画できるのがとても画期的です。

 
自分の強みを知れば魅力的な仕事に巡り合うことも可能に!


シートを使って発見した強みやスキルを実際にIndeedの検索エンジンにキーワードとして入れて、仕事を検索してみるというワークも行われました。

Indeedでは、強みをはじめ、勤務地や勤務形態など、細かい条件を入れて検索することで、より自分に合った仕事が見つけられるようになっているそうです。

 

最後に、今回ワークショップに参加した方に感想を聞いてみました。

50代・女性
体力に合わせて働ければ、シニアであっても活躍できるのに…という課題を感じていた。
当初は仕事の探し方を教わるつもりで受けたのではなかったが、検索の仕方が分かり、実際に検索すると思わぬ面白い仕事が出てきて、スキマ時間でできそうだったので興味がわいた。

 

60代・男性
資格の他に自分のスキルやキャリアを見直すことはなかったのでいい機会だった。
仕事探しでは、持っている資格と希望する働き方を一緒に検索することができるのは驚きだった。
正直なところ、仕事に再び就くか迷っていたが、いろんな仕事を見ながら考えたいと思った。

これからのセカンドキャリアについて、前向きな気持ちを持てる機会となった様子でした。

 

今回紹介した『キャリア棚卸&発見シート』はシニア期向けではあるものの、その他の世代の人でもキャリアに迷ったり、悩みを抱えたりしている人にも役立ちそうな内容となっています。

自分自身を見つめ直し、ポジティブな1歩を踏み出せるきっかけとなってくれるはずです。

 

取材:Indeed

情報提供元:ANGIE
記事名:「今から考えたいセカンドキャリア。短時間で自分の強みを発見し、より良い仕事を見つける方法