『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』の ティム・バートン監督の最新作『ビートルジュース ビートルジュース』(原題:BEETLEJUICE BEETLEJUICE)が大ヒット上映中です。

『ビートルジュース ビートルジュース』は、ティム・バートンワールドを世に知らしめた原点のひとつとも言える『ビートルジュース』(1988 年公開)の35年後を描くホラーコメディ。キャストは、前作から引き続き主人公・ビートルジュースを演じるマイケル・キートンに加え、キャサリン・オハラがリディアの母親・デリアを演じ、当時16歳だったウィノナ・ライダーが娘を持つ母親になったリディアを演じる。最新作のキャストで最も注目すべきは、リディアの1人娘・アストリッドを演じるジェナ・オルテガ。本作では「ウェンズデー」に続き、 再びバートン監督とタッグを組み、ハロウィンの夜に死後の世界に囚われてしまう物語のヒロインを演じます。

本作でビートルジュースの日本語吹き替えを担当した山寺宏一さんと、アストリッド役を担当した伊瀬茉莉也さんに作品の魅力についてお伺いしました!

――前作『ビートルジュース』についてお聞かせください。

山寺:公開してからしばらく経ったあとに鑑賞したのですが、とても愉快な作品で、ティム・バートン監督の初期の作品でありながら、彼ならではの世界観が既に確立されていることに驚きました。僕はホラーを好んで観る方ではないのですが、ホラーコメディとはこういうものであるべきだ!と感じたのを覚えています。

伊瀬:前作が公開されたのが1988年というちょうど私が産まれた年なんですね。リアルタイムでは鑑賞できていないのですが、これだけの時を経てその続編を作れるということがすごいなと思いましたし、ティム・バートン監督の中でも『ビートルジュース』という作品が特別なものなのだろうと感じました。35年後に同じキャストで撮影するということで、俳優さんたちもプレッシャーは大きかったと思うのですが、楽しい雰囲気のなかで撮影されたことが伝わってきました。私も実はホラーが苦手なのですが、コメディなだけあって楽しんで見ることができました!そして今見ても全く古さを感じさせない、とても可愛い衣装が印象的でした。

――『ビートルジュース ビートルジュース』のなかで特にお気に入りのシーンや注目ポイントを教えてください。

山寺:ティム・バートン監督の独特のセンスで生まれた“死後の世界” のキャラクターたちの造形が特に印象的です。少しグロかったり気持ち悪い部分があるのに、彼の手にかかるとなんとも愛おしいキャラクターになってしまいます。CGを使用すると生々しく感じてしまう部分が、本作では手作り感溢れた表現になっていて、だからこそ人を惹きつけるんだなあと思います。

伊瀬:ビートルジュースをどれだけ嫌っていても、リディアは娘のピンチになると彼を呼び出してしまう。そんなシーンに35年経っても存在するビートルジュースとリディアの2人の絆を感じました。また、私が演じたアストリッドとジェレミーの関係性、特にジェレミーが物語のキーとなる人物でもあるので、ぜひ注目いただきたいなと思います。

――山寺さんはマイケル・キートン、伊瀬さんはジェナ・オルテガの日本語吹き替えを別の作品でも担当されていました。本作を演じるにあたって意識したことなどありますか?

山寺:その方の演技にあわせるのが声優の仕事だと思っていて、どれだけマイケル・キートンの演技を拾うのかが全てです。『ビートルジュース』を演じるのは初めてだったので、自分のなかでビートルジュースを思い描いて、そしてマイケル・キートンの顔や目をよく見て、そして声をよく聞いて演じました。そうやって演じたなかで僕なりのセンスがちょっと出てくれば良いなと思っています。とにかくコメディなので、面白くないと意味がありません。日本語として笑ってもらえるかが大切で、マイケル・キートンがここでウケて欲しいのだろうなという部分で、私の演技も日本語として面白くないといけないですし、遊び心も忘れてはいけません。なのでコメディはとても難しくて、でも大好きです。

伊瀬:ジェナ・オルテガさんの吹き替えが本作で2作目になります。彼女の顔から日本語が出るとしたらどのようなものになるのか?ということを意識したので、声のトーンは似た感じになりますが、全然違うキャラクターなので、アストリッドとして彼女が演じられたお芝居・空気感を意識しました。ただ、自然と声に芯の強さみたいなものが出てきてしまう場面があって、もっとティーンエイジャーの揺らぎを表現して欲しいというリクエストをいただいたので、私も時を巻き戻してリアルに生き生きと演じさせていただきました。

――“全身吹替”のお写真も大きな話題となりました!挑戦してみていかがでしたか?

山寺:声優のお仕事でこういう扮装をしたのは初めてです。撮影は楽しかったですが、本当に大変でした。事前の型取りの時は何も見えない、しゃべれない、意思表示は手だけという時間もありました。でも後にこのように全身吹替版ポスターが出来たり、良い経験になりました。そもそも何かに変身するということが嫌いではないのです。

伊瀬:史上初の試みということで、どんな感じになるのだろうかと初めは思いましたが、いざ企画書を拝見させていただくと、すごい熱量が感じられて、私もノリノリで参加させていただきました!そこに不安も一切なかったです。衣装も私のサイズに合わせて特別に作っていただいて、髪もウィッグをつけ、実はメイクでそばかすを描いていたりと、楽しんでやらせていただきました。

――ハロウィンの日の物語ですが、今年のハロウィンに仮装するとしたら何の仮装をしたいですか?

山寺:やってみたいのはリディアですね(笑)黒のファッションが好きで、前作から黒いファッションを続けるウィノナ・ライダーが大好きです。いや……やっぱり変えます。ボブがいいです(笑)。

伊瀬:じゃあ私はビートルジュースで(笑)!ヘアメイクの完全再現は難しいと思うのですが、白黒の衣装は仮装に活かせるんじゃないかなと思います。今年のハロウィンはビートルジュースになろうと思います(笑)。

――これから『ビートルジュース ビートルジュース』をご覧になるみなさんにひと言お願いします!

山寺:これぞティム・バートン作品というホラーコメディで、キモ可愛いの目白押しです。ホラーが苦手な方も楽しめる作品なので、ぜひハマってください。できれば吹替も応援していただけると嬉しいです!

伊瀬:本当にハロウィンの夜に相応しいホラーコメディになっています。ストーリーがとても面白いので、ぜひ劇場で字幕版も吹替版も楽しんでいただければと思います。


名前を3回呼ぶと、死後の世界からやってくる―

『チャーリーとチョコレート工場』、『アリス・イン・ワンダーランド』のティム・バートン監督最新作。
全身全“霊”のティム・バートン・ワールド全開!                      
カラフルでダーク、そしてポップ!世界中を驚かせてきたティム・バートン監督のイマジネーション全部入りの最新作!ビートルジュースが巻き起こす、史上最大のお騒がせホラーコメディ!

<ストーリー>
ビートルジュースは、名前を3回呼ぶと死後の世界から現れる、お調子者の【人間怖がらせ屋】。彼の野望は、死後の世界から、楽しい人間界へ移住すること。そのためには、人間リディアと結婚しなくてはならない。ある日、この無謀すぎる婚活計画にチャンス到来―リディアの娘アストリッドが死後の世界にさらわれたのだ! 結婚するから娘を助けてと頼まれたビートルジュース。アストリッドを救出してリディアと結婚できるのか!? そこへ彼の元妻ドロレスも登場し、人間界も巻き込んで、メッチャメチャの大騒動に…! ハロウィンの夜に訪れる結末とはー?

『ビートルジュース ビートルジュース』9月27日(金)全国公開
■監督:ティム・バートン
■出演:マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォー

公式サイト: beetlejuicemovie.jp #ビートルジュース
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情報提供元:ガジェット通信
記事名:「『ビートルジュース ビートルジュース』山寺宏一&伊瀬茉莉也インタビュー「手作り感溢れた表現がキモかわいい」「35年経っても感じる絆」