近年、国も力を入れている「認知症対策」。そして、認知症対策の中でも注目されているのが〝⾳楽を聴くこと〟による認知症予防効果。介護施設等でのカラオケなども⼀般的に⾏われています。

そんな中、エアビジョン株式会社が展開する昭和歌謡をテーマにしたコンセプト飲⾷店「昭和歌謡酒場UFO」では、⾼齢者の⽅に懐メロを歌って元気になってもらうことを目的に、2023年11⽉11 ⽇より、13:00〜17:00の間“昼カラ営業”を開始することとなりました。

⾼齢化社会の加速

社会保障費の負担の増加、労働⼒の減少などの問題が起こる超高齢化社会。認知症⼈⼝の増加も問題のうちの一つです。⽇本は2010年に⾼齢者⼈⼝の割合が21%を超えており、2023年9⽉には29.1%に増加、⾼齢化率が3割に迫る状況となっています。また、内閣府による「⾼齢社会⽩書」によれば、 2025年には⾼齢者の5⼈に1⼈が認知症になるとされています。

⾳楽で認知症を予防

日本では現在、「認知症施策推進⼤綱」に基づき認知症対策を⾏っていますが、近年注⽬されているのが⾳楽を楽しむことによる認知症予防。⼤きな声で歌を歌ったりするほか、歌に合わせ、打楽器でリズムをとることも認知症予防に効果があるとされています。

昭和歌謡酒場UFO

この度、昭和歌謡をテーマにしたコンセプト飲⾷店「昭和歌謡酒場 UFO」では、⾼齢者の⽅に元気になってほしいという思いから、“昼カラ営業”を開始。以前はカラオケが趣味の⾼齢者が昼カラを楽しめる店もたくさんあり、意識せずとも認知症対策ができていましたが、コロナ禍の中で多くの店が営業⾃粛を余儀なくされ、そのまま閉店となってしまったケースも少なくありません。

そこで、「昭和歌謡酒場 UFO」では、「⾼齢者の⽅々にもう⼀度、昼カラを楽しんでいただいたらどうだろうか」と考え、 “昼カラ営業”をスタートさせることにしました。

医師も推奨

カラオケによる認知症予防は東京上野「マイホーム クリニック」伊藤実喜先⽣も推奨。先生は次のように語ります。

「アルツハイマー型認知症の⽅によく⾒られるのが、昔のこと(⻑期記憶)は覚えているのに、ちょっと前のこと(短期記憶)を覚えていない、という特徴です。短期記憶に密接に関係してくるのが、脳細胞の1つである〝海⾺〟の働き。 海⾺が委縮するなどして働きが弱まると、ついさっきのことが覚えられないという記憶障害が起こります。認知症の中でも、このことが原因で発症するアルツハイマー型認知症の割合は7割弱ほどです。しかし、海⾺の特徴として挙げられるのが〝増やすことが可能〟という点。そして、海⾺を増やすために有効な⼿段の⼀つが⾳楽を聴くことです。海⾺を増やすには、五感を通じて脳に快刺激を与えること。そう考えたとき⾳楽を聞いたり歌ったりすること、とくに複数⼈でカラオケを楽しむことなどは、五感を⼀度に激することができますので、認知症対策としては⾮常に有効だと⾔えます」

伊藤先⽣が語るカラオケで刺激できる五感

(視覚)ほかの⼈が気持ちよさそうに歌っている表情を⾒て楽しむ

(聴覚)ほかの⼈の歌声を聴きながらリズムに乗る

(嗅覚)⼈や、店内、⾷べ物のにおいを嗅ぐ

(味覚)⾷べ物や飲み物を味わう

(触覚)スキンシップをする、タンパリンなどを叩くなどして楽しむ

その他にも

●懐かしい歌を歌うことで当時の記憶を思い出すことで脳が活性化。

●⼤きな声で歌うことでストレスが軽減

●歌う際の腹式呼吸による⾼⾎圧の予防

といった効果も期待できると先生は語ります。

 

これからますます深刻な問題となっていくであろう超高齢化社会。このような取り組みを行う企業が増え、日本が元気になってくれればと思います。「昭和歌謡酒場 UFO」昼カラ営業の詳細は以下の通りです。

営業開始⽇︓2023年11⽉11⽇より営業開始

営業⽇時︓毎週⽉・⽕・⽊・⾦・⼟・⽇ (定休⽇︓毎週⽔曜⽇)

営業時間︓13:00〜17︓00

料⾦︓

駄菓⼦付き1,500円(税込)/時間

ドリンク飲み放題、歌い放題

延⻑料⾦750円/30分毎

所在地︓東京都渋⾕区千駄ケ⾕4丁⽬29­12 北参道ダイヤモンドパレス 1階

URL︓https://xn--ndkue445j0zol1f8s7c.com/

 

 

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「医師も推奨するカラオケでの認知症予防。昭和歌謡がテーマの「昭和歌謡酒場 UFO」で高齢者を応援する “昼カラ営業”を開始