国民病と言われて久しい花粉症ですが、Z世代の花粉症デビューは平均11.58歳だそうです。親世代と比較すると子どもの花粉症発症時期は10年以上早まっており、小学校卒業までに罹患すれば、人生の大半を花粉症と付き合う可能性もあのです。

花粉症デビューが若年化していることについて、地球環境の変化、大気汚染、住環境の変化、戦後の国策により杉木が積極的に植林されたなど、さまざまな原因が指摘されていますが、食の欧米化もそのひとつ。

特に30歳代以下はその影響が大きく、ファーストフードといったジャンクフードに含まれるトランス脂肪酸などが、体内でアレルギー反応を引き起こしてしまう要因の一つと考えられています。

出展)酢酸菌ライフ調べ https://sakusankin-life.jp/

イシハラクリニック副院長、内科医の石原 新菜先生によると、そもそも花粉症は「免疫システムのエラー」が原因。ウイルスや細菌などの異物が体内に侵入した際に、これを攻撃しようとするのが「免疫」の仕組みであり、この仕組みが過剰に反応して引き起こされるのがアレルギー症状です。

石原「免疫の過剰攻撃にブレーキをかけ、アレルギー症状を緩和させるためにも、マクロファージやヘルパーT細胞といった「免疫細胞」のバランスを整えることが大切。腸内細菌や乳酸菌の中には、これら免疫細胞の働きに影響を及ぼすものがあり、腸内環境を整えることで、免疫システムを正しく機能させることができるのです」

いわゆる「菌活」を積極的に行うことで、腸内から免疫システムを安定させ、アレルギー症状の緩和につながる可能性があるわけです。

そこで今、花粉症対策として重要視されているのが「発酵食品」。石原先生によると体内の免疫細胞の約70%は腸に存在しているため、発酵食品を通じて腸内に多様な菌を取り込むことで腸内環境が整え、花粉症対策につながることが期待されているそう。さらに最新の研究ではお酢づくりに欠かせない「酢酸菌」に花粉症症状の改善効果が発見され注目を集めています。

菌活をアップデートさせる「酢酸菌」とは?

酢酸菌とはアルコールからお酢の成分である「酢酸」をつくる菌。穀物や果実に酢酸菌を仕込み発酵させることでお酢はできあがりますが、製造工程のなかで酢酸菌はろ過されてしまうのが一般的であることから、市販されているお酢にはほとんど含まれていません。

酢酸菌が優れているところは、乳酸菌と一緒に摂ることでマクロファージを活性化させ、倍以上のパワーが出せる相乗効果があること。さらに、免疫細胞に備わっている免疫を活性化させるスイッチのような「TLR2」と「TLR4」の両方を押せることだそうです。

石原「免疫力を上げるといわれる乳酸菌や納豆菌も同様にスイッチを押すことができますが、「TLR4」のスイッチを押せるのは酢酸菌ならではです。酢酸菌は乳酸菌や納豆菌にはできない作用で免疫バランスを整えることができ、アレルギーの代表症状である鼻水や鼻づまり等の不快感を改善することが研究でも明らかになっています」

図)酢酸菌が免疫バランスを調整する仕組み。

今年は家族で菌活+「にごり酢」

この酢酸菌が多く含まれているのが「にごり酢」。お酢が発酵する過程でできる酢酸菌の膜をそのままろ過せずに仕上げたお酢で、あまり馴染みのない名の食材ですが、実は、日本古来より親しまれてきた伝統食です。

酢酸菌の研究結果は10 年前と比べて倍近くに増えてきているそうで、酢酸菌をあえて残した「にごり酢」を製造する醸造所も増えているます。全国には伝統的なお酢(にごり酢)造りを継承している蔵元が10ほど存在しており、今後、ますます注目されそうです。

石原先生によると、この「にごり酢」を、毎日大さじ1杯程度から食事にとり入れることで、4週間後には花粉症による鼻づまりの症状が改善されたという報告があるそう。「さらに、他の菌のパワーも高めてくれる貴重な存在と言えるでしょう」と「にごり酢」×「菌活」の可能性を教えてくださいました。

写真)ヨーグルト(乳酸菌)×「にごり酢」で朝から免疫細胞を鍛える。

さて、日本気象協会が発表した花粉飛散予測第3報によると、2024年のスギ花粉シーズンは例年並みか例年より早いスタートとなり、花粉飛散量は全国的に例年よりやや多い傾向となる様子。2月13~15日頃は平年を大幅上回る量が飛散するという予想も発表されています。すでに目の痒みや鼻水などの花粉症症状が表れている方もいるかもしれません。ぜひ、今年からは家族で、今までの菌活に「酢酸菌」プラスした健康習慣で花粉シーズンをむかえてみませんか。

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「今までの菌活は損していた?!乳酸菌効果を2倍にアップデートする酢酸菌を花粉症対策に活かす