三陸・常磐地域から、“うみ”の“うまいもの”を厳選して紹介するサイト「UMIUMA」(https://umiuma.jp/)を運営している復興水産加工業販路回復促進センターは、東京山手調理師専門学校を運営する学校法人村川学園と1月7日に開催した「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」最終審査会にて選出された受賞レシピを元にしたセットメニューを、東急プラザ渋谷「GRAND SESSION」と東京山手調理師専門学校の学内レストランにて期間限定で販売。
2月23日、東京山手調理師専門学校の学内レストランにて、最優秀賞を受賞した神村学園高等部の高校生が考案した岩手県産「いかそうめん」を使用したレシピ「いかそうめんと海鮮ムースのカダイフ風イカスミのソース」を含む、西洋料理セットランチが提供されたので、そのレポートをお届けしたい。
セット内容は、アミューズブーシュからデザートの盛り合わせまでの7品。そのうち、アミューズブーシュ、アントレ、ポワソンとして、本コンテストの受賞レシピが提供された。
■帆立のクリーミーサンド(アミューズブーシュ)
こちらは、クリームチーズの中にたくあんをみじん切りで混ぜ込んでホタテで挟み、照り焼きソースで味付けした料理。本コンテストの西洋料理部門で金賞を受賞した、岡山県立井原高等学校「ばにらもなか」チーム考案のレシピである。
青森県産ホタテとクリームチーズ、照り焼きソースの組み合わせは、意外性がありながら相性抜群。そして、たくあんの食感がアクセントになって、楽しめる一品だった。
■三陸ブリーズサンド/真鯛のカルパッチョ(アントレ)
三陸ブリーズサンドは、中にあおさ、ツナマヨ、トマト、チーズ、笹かまぼこをパンでサンドし、ホットサンドメーカーで焼き上げた料理。本コンテストの西洋料理部門で銀賞を受賞した、静岡県立相良高等学校「nexus」チームが考案したレシピである。
宮城県産笹かまぼこの上品な魚の旨味とツナマヨ、チーズがベストマッチ。たっぷりと使用されているあおさの風味が引き立ち、斬新な味わいに仕上がっていた。
■イカそうめんと海鮮ムースのカダイフ風 イカスミのソース(ポワソン)
こちらは、イカそうめんと7種類の海の食材を使用した海鮮ムースをそうめんで巻き、揚げ焼きしてカダイフ風に仕上げた料理。本コンテストで最優秀賞を受賞した神村学園高等部「Kamimura」チームが考案したレシピである。
岩手県産イカそうめんと海の食材からなる断面が美しいことに加え、断面の白さとイカスミソースの黒さがコントラストになっており、まず視覚的なインパクトを受けた。食べるとカダイフ風のそうめんのパリッとした食感のあと、海鮮ムースのしっとりとした味が続く。驚いたのは、イカスミソースだ。この見た目からイカスミ味を予想したが、トマトの酸味とイカスミの濃厚さが中和された絶妙な味わいで、良い意味で裏切られた。全体の味のバランスが良く、独創性があり、非常に楽しい一品だった。
■鴨胸肉のロースト フランボワーズソース 季節の野菜を添えて(ヴィアンド)
■自家製パン(パン)
■デザート盛り合わせ(デザート)
最優秀賞を受賞した神村学園高等部の上優さんと北園未桜さんは、自分たちのレシピが一般販売されることに対し、「自分たちで作った料理をいろんなお客様に食べてもらえることが嬉しいですし、おいしいと言って食べてくれているのを見ると、すごく嬉しいです!」と笑顔でコメントした。
小学校の頃に、宮崎県の学校の生徒が親に料理を作るイベントをテレビで見たことに影響を受けて、そこから料理が好きになり、調理科の道に進んだという上優さん。現在の学校生活について尋ねると、「すごく楽しいです!先生方も優しいですし、毎週2日間、料理実習の時間があるのですが、そこで技術や知恵を使って料理をできるのが楽しいです」と回答し、「西洋料理の道に進みたいのですが、中でも、先生方からもおすすめされているホテルなどの大量調理に携わりたいです。そこで実力をつけていきたいです」と将来の目標を話してくれた。
一方、家族が神村学園に通っていたことから、自分も入学を決めたという北園未桜さん。現在の学校生活は、上さん同様に充実していて楽しいと語り、将来は「今から実力を磨いていき、食の方に進みたいなと思っています。できれば大手で食に関する仕事ができればいいですね」とはにかんで答えてくれた。
情報提供元:マガジンサミット
記事名:「「うまさ開発!高校生うみうまレシピコンテスト」最優秀賞レシピを含むコース料理提供! 高校生料理人は“自分が作った料理で喜んでくれることがうれしい!”」