山梨県韮崎市で、将来を見据えた総合的な歯科治療を提供する小林歯科医院。約40年間、地域に寄り添い続けた歯科医院が、令和4年5月にリニューアルした。一口腔単位での治療や予防にこだわる小林院長に、リニューアルを通して伝えたい想いや今後の展望について話を聞いた。

父から継承し、新たな取り組みを実施

───小林歯科医院について教えてください

山梨県の韮崎市という総人口28,000人程度の田舎にて歯科医院を開業しています。父が40年間、今の場所で歯科医業に注力し、地域に根差した歯科医療を提供してきました。地域密着型の歯科医院として地域の方々の歯の健康と笑顔を提供できるよう日々勉強し、有用な知識や手技の習得、研鑽に努めています。今回、新たに学んできた知識や技術をプラスし、より患者さんの利益に繋がればいいと思いリニューアルを行いました。

───何をリニューアルされたのですか?

最近ではよく耳にすることも多くなってきましたが、インプラント治療や歯科顕微鏡、マイクロスコープを用いた精密治療、歯ぎしり、食いしばり改善のためのボツリヌス治療などを導入しています。他にも、機材や器具なども一新し、数も増やし、減菌・消毒も徹底し、安心して通院できる環境を整えました。

治療という言葉を無くせる歯科医院を目指したい

───現在、注力されていることはありますか?

「予防」に力を入れています。予防と言っても患者さん1人1人のお口の中の環境が違っています。なので、歯の磨き方やケアグッズ、気を付けるポイントなども変わってきます。歯科医院でのプロフェッショナルケアも大事ですが、一番大切になるのはご自身でのセルフケアです。正しい歯磨きのやり方が身についていないと、せっかく定期的に歯科へ通っていても意味が薄くなってしまいます。なので、歯科衛生士によるプロフェッショナルケアも力を入れておりますが、最も力を入れているのは、TBI「トゥースブラッシングインストラクション」と言われる歯磨き指導に最も注力しています。

───TBI について教えてください

正しい部位に歯ブラシを正しく当てられているか、ブラッシング圧が強くないか、フロスや歯間ブラシなどの補助的清掃用具が正しく使用できているかなどのチェックを行います。また、より汚れを認識しやすくするために歯の汚れ「バイオフィルム」の染め出しをして、ご自身の磨き残しが多い箇所を一緒に確認していただき、改善に繋がるアドバイスをしています。

虫歯にしても歯周病にしても症状が出てからでは手遅れな場合が少なくありません。もちろん、それを治すのが我々歯科医師の仕事ではありますが、歯の治療は骨折や風邪など元通りに戻るものと違います。小さな虫歯の処置にしてもあくまで修復したに過ぎず、そこには人工物が残ります。また、一度手をつけてしまった歯は時間の経過とともに悪くなる傾向にあります。なので、治療という言葉を無くせる歯科医院を目指したいと思ったことが、予防へ力を入れようと思ったきっかけです。

予防を強化して治療回数を減らせると、地域の方々の健康寿命が延びてくると思っています。歯の平均寿命は約50~65年と言われています。超高齢社会である日本では、平均寿命が男性で約81歳、女性で約87歳となりました。その差、約20~30年をいかに埋めるか、いかに1本でも残せるかで、ご自身の歯で食事を美味しく食べられるか、自信をもって人前で笑顔を見せられるか変わってくるかと思います。お口は健康の入り口なので、歯の健康が全てに繋がってくると考えています。

歯の重要性を伝え、意識改革のために尽力する

───今後の目標を教えてください

予防が大切だと伝えてきましたが、現状はまだまだその考えが浸透しておらず、痛みが出てから歯科へ通院される方が多いです。後々になって後悔されないように、歯の大切さ、歯の健康を維持する重要性を伝えていきたいです。

よく、大切な物は失ってからでないと気付かない。と言われます。歯も同じです。あることが当たり前ですが、それが1本、2本と無くなってくると、「歯がなくなってしまい、うまく食事が摂れなくなってしまった」「入れ歯のバネが見えてしまうのが嫌でついつい笑う時に手で口を隠してしまう」など見た目や日常生活に支障をきたすことがあります。

重要性を伝えるために、意識の変容・改革の手助けが必要だと思います。例えば、最近は歯科矯正治療も身近なものになってきており、やられている方も多くいらっしゃいます。海外ではきれいな歯、きれいな歯並びは一種のステータスとされています。今後、国民皆歯科検診の導入が検討されています。歯科がより一般的になってくるため、歯があることのメリットを伝えていければと思っています。床屋や美容院で身だしなみを整えるように、皆さんの日常生活の一部として、歯科へも定期的に通ってもらえるよう啓蒙していきたいです。

小林歯科医院
院長:小林健二(こばやし けんじ)

https://kdc-nirasaki.jp/

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「いつまでも自信のある歯であるために。山梨県の歯科医師が歯に対する意識の変容を目指す。