AI投資サービスを展開する株式会社FOLIOは、米国大統領選での結果を受けて 2024年11⽉7⽇に実施された、AI投資「ROBOPRO(ロボプロ)」の臨時リバランスに関して、報道関係者に向けた説明会を、11月15日に実施した。

「ROBOPRO」とは、最大8種類のグローバル資産(米国市場のETF)に自動で分散投資をするロボアドバイザー。他社のロボアドバイザーも同様の分散投資を行っているが、「ROBOPRO」の特徴の一つ目は、AIによる相場の先読みをしているという点。

二つ目の特徴は、AIの予測に基づいて、パフォーマンスの最大化を目指しダイナミックなリバランス(投資配分の変更)を毎月(月に一度)実施しているという点。この二つの特徴により、自動で保守的な運用をすることもあれば、バランス運用、積極的な運用をすることもあり、この柔軟で効率的な運用が好パフォーマンスに繋がっていく。2020115日のサービス開始から2024111日までの期間で、リターンは+100.64% となっている。

「ROBOPRO」における臨時リバランスは、複数のマーケットデータから市場が変動の高い局面に入ったと定量的に判断される場合に実施される。米大統領選の結果を受けて、株式や不動産等の比較的リスクが高い資産の中でも上昇と下落の方向感が入り混じる展開となったと同時に、一般的に安全資産とされる金が大きく下落した。

2024年8月の株式市場の下落時は通常の調整の範囲内と判断されたものと思われるが、今回は金が相対的に大きく下落したこと等も通常時とは異なる局面であるとの判断に影響し、臨時リバランスが発動したものと考えられている。

「ROBOPRO」は、TOPIX(-6.75%)、世界株式(-8.64%)、S&P500(-9.38%)など、世界の主要株式市場が大きな下落に見舞われた2024年7月10日~8月30日において、「AI」を活用した市場の将来予測に基づく投資配分の変更により、下落幅を2.76%に抑えるという成果を挙げている。

この際に臨時リバランスが行われなかったのは、株式の下落はあったものの市場の構造自体が変わることはなかったため、とされている。一方で、今回の米大統領選の場合は、株式と金利の上昇、不動産と金の下落というように、マーケットの構造が大きく変わったことから、臨時リバランスが実施された。

今回の臨時リバランスによる投資配分の変更では、米国株式と金の比率が減少した一方で、不動産の比率が引き上げられ、新たに先進国株式を17%組み入れられた。結果的に、米国株式、不動産、金、先進国株式の4資産を中心(上記4資産の合計が98.9%)としつつ、ハイイールド債券をわずかに保有するポートフォリオとなっている。

7、8月の荒れ相場や今回の米大統領選のように、相場が大きく変動する際には投資家たちが不安を抱く。株式会社FOLIOでは、基本的には「ROBOPRO」 のリバランスは月に一度が適切と考えており、月次のリバランスレポートを情報提供し、顧客が安心感を持てるようにサポートしている。

11月7日に臨時リバランスが実施されたが、前回の臨時リバランスは2年前だったということで、滅多に起こることではない。今回の臨時リバランスがあった点、投資配分などの情報提供が行われるほかにも、「ROBOPRO実践編」セミナーでは2024年11月直近までの運用状況とAI予測・投資配分についての解説が行われるなど、より深く「ROBOPRO」について知って、納得できる機会が設けられている。

情報提供元:マガジンサミット
記事名:「米大統領選の結果を受け臨時リバランス実施。AI投資「ROBOPRO」が市場変動を乗り越えるために決めた投資配分とは