
画像:時事通信フォト
・22日に自身のインスタグラムを更新した音楽家の坂本龍一さん。
・昨春、癌による手術と入院生活を終え退院した際に書き留めていた手記を公開。
・ファンからはひたすらに温かみのある書き込みが寄せられています。
坂本龍一、6年ぶりオリジナルアルバム発売に際しSNS更新「ただ『音』を浴びたかった」
23日に自身のインスタグラムを更新した音楽家の坂本龍一さん。
坂本さんは、2023年1月の自身の誕生日にオリジナルアルバムをリリース予定です。
それを受け製作にあたったことを回顧し「2021年3月初旬、大きな手術をして長い入院の末、新しい仮住まいの家に『帰って』きた。少し体が回復してきた3月末のこと、ふとシンセサイザーに手を触れてみた。なにかを作ろうなどという意識はなく、ただ『音』を浴びたかった。それによって体と心のダメージが少し癒される気がしたのだ。(以下、省略)」と、当時の様子を書き綴っています。
坂本さんは、自身の生業である「音楽」の「音」に触れ、それが自身を何よりも癒しているとして、「今後も体力が尽きるまで、このような『日記』を続けていくだろう。」として筆をおきました。
ネット上には、日本語はもちろん英語やポルトガル語、スペイン語など世界各地から坂本さんへ温かいメッセージが届いています。
坂本龍一、2023年1月に6年ぶりのオリジナルアルバムリリース予定
今回、自身の思いを綴ったコメントを発表した坂本さん。
坂本さんは2021年1月に直腸癌を公表し、手術に踏み切ります。
術後の体調や楽曲を「日記を書くようにスケッチを録音していった」として、「何も施さず、あえて生のまま提示してみる」のが、自身のいまの音であるとコメント。
アルバムのタイトル「12」の通り、12曲が収録されており、各局のタイトルは曲を制作した日付となっています。
2022年12月11日には、約2年ぶりとなるピアノ・ソロ・コンサートが世界に向け配信予定。
自身の健康状態を鑑みて、「ライヴでコンサートをやりきる体力がない」と語ったことから、今後、坂本さんの音楽を浴びれる数少ない貴重な機会となりそうです。
その幅広い音楽性から世界的に活動を続け、クラシック音楽が根底にありながらも、テクノポップや民族音楽を分析し「教授」という愛称で親しまれてきた坂本さん。
幼い頃から作曲を学ぶなど、音と共に生きてきた坂本さんから紡ぎ出される音楽に包まれる時間は、とても贅沢で貴重なものなのだと改めて気づかされます。
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(文:Quick Timez編集部)
情報提供元:Quick Timez
記事名:「坂本龍一、6年ぶりオリジナルアルバム発売に際しSNS更新「ただ『音』を浴びたかった」」