この3年間、新型コロナの影響で私たちの生活は一変した。外出や会食の自粛が続き、密を避けさまざまなイベントが中止となる中、多くのゲストを招く結婚式も中止や延期、小規模で開催するなど影響は大きかった。今年5月にコロナは5類となり結婚式の開催を考える人も多いと思うが、コロナ過を経て結婚式はどのように変化したのか。最近の結婚式のスタイルについて、2000年より少人数専門の『小さな結婚式』を運営している株式会社レック(広報室 勝田誠之 部長、同、柴田萌さん、事業本部 木村太一 次長)に話を伺った。
多様化した時代にマッチした『小さな結婚式』
コロナ前までは婚式といえば、ホテルや式場で披露宴を盛大に行うというのが主流で、首都圏なら80名近くのゲストを招き、200万~300万かかるのが平均的だったという。一方、少子化にも表れているように婚姻数の減少や晩婚化が進み、2019年のゼクシィ結婚総合意識調査では日本は結婚式実施率が7割程という状況だったそうだ。そこで、金銭的な問題や価値観、再婚やマタニティ婚など、さまざま事情から“結婚式をしたくてもできない人が多いのでは”と考えた株式会社レックは、少人数専門の『小さな結婚式』の事業を神戸にてスタートさせた。当時4万8千円(現在は7万7000円から)という業界の常識を覆すリーズナブルな価格での挙式を提案すると多くのニーズを掴んだ。現在では全国に24舗、海外ではハワイ、グアムなどにも拠点を広げている。最近では珍しくなくなった少人数結婚式だが、『小さな結婚式』はその先駆け的な存在であり、創業から一貫して少人数専門で行ってきたノウハウと圧倒的な安さで多様なニーズに応え、年間約1万組以上の実績を誇る(2022年度は1万2000組)。
コロナ過によって結婚式の多様化が顕著に
さまざまな背景を持つカップルが増えただけでなく、時代と共に結婚式の価値観も変化している。そんな中、コロナ禍での外出制限等で結婚式のスタイルも変化があった。
フォトウェディングや親族中心の挙式、旅行も兼ねたリゾート婚など、少人数で行う結婚式が増えたという。
コロナによってさまざまなスタイルで結婚式が行われるようになったことで、“結婚式はこうであるべき”というしきたりや形式にこだわらず自由に行う流れが大きくなった。
多様化する結婚式、どんなスタイルがある?
『小さな結婚式』ではさまざまなスタイルの結婚式が行われている。例えば、家族の一員であるペット参加の結婚式、子どものお披露目を兼ねたファミリーウェディング、入籍10周年をお祝いする結婚式、特に最近の推しブームで、推しと結婚式をする式場も人気だという。そんなさまざまなニーズがある中、『小さな結婚式』は“目の前のお客様に全力で”“お客様の要望を断らない”という企業理念を掲げ、一組一組のニーズに対応している。また、多様化・少人数化に合わせて多くのウェディング業界が少人数の挙式を行う中、『小さな結婚式』は少人数専門のため少人数に最適の大きさであること、値段の安さ、少人数専門としてのノウハウを持っていることが強みとなっている。また、直営の会場以外にも多くの会場と提携しており、神社やホテル、リゾートなど300以上から選べるという選択肢の多さ。また、『小さな結婚式』では「挙式」を重視しており、挙式にゆったり約30分の時間をかけ、その中でファーストバイトや手紙を読むなど演出も可能だ。少人数だからこそ足度の大きい、心に残る挙式を行うことができる。
『小さな結婚式』安さの秘密
そんな自分らしいこだわりの結婚式が低価格で行える『小さな結婚式』だが、気になるのはその安さの秘密。挙式は7万7千円からということで、挙式料、司祭者、音響・照明、ドレス・タキシードレンタル代、新郎新婦着付け代、小物一式、新婦ヘアメイク、写真撮影、式場装花、結婚誓約書が基本プランに含まれ、ドレスをランクアップしたりアルバムを追加したりすることで自分好みにグレードアップすることもできる。では、『小さな結婚式』を利用したカップルは平均的にどのくらいの値段で結婚式を挙げているのだろうか。これまでの平均的な挙式・会食の価格帯を聞いたところ、「挙式のみは平均30万円、挙式会食は平均70万円前後と驚きの値段。低価格のしくみは、少人数なのでその分小スペースで行えるため投資コストを抑えられる部分と、多くをレックが内製化していること。例えばカメラマンは『小さな結婚式』を展開するレックの写真事業である「ラヴィ・ファクトリー」が担い、ドレスも同社がメーカーから直接仕入れ。メイクもグループ内で行っており、備品や家具・食器は同社で直輸入している。コスト面でも挙式しやすいのはもちろん、写真やドレスなども自社のこだわりのクオリティで安心だ。そこに自分らしい結婚式を希望することができる自由度の高さが魅力となる。
『小さな結婚式』人気のお台場店の紹介
多くのチャペルや会場を保有する『小さな結婚式』だが、チャペルから海や絶景が見える人気の「お台場店」をここでご紹介しよう。お台場は、海やレインボーブリッジ、東京タワーなど景色が良く、結婚式会場として人気のエリアだ。そんなお台場で低価格で結婚式を挙げられる『小さな結婚式』お台場店が2022年4月にオープン。テラスもあり、スタジオも併設されているので最高のロケーションで写真撮影ができ、夜には夜景をバックにロマンチックなナイトウェディングも。さらに今年10月下旬には、チャペルと同フロアにパーティールームもオープンする予定だ。
そんな「お台場店」ではデートスポットならではのエピソードも。デートでよく行ったお台場で写真撮影だけをしようと思っていたカップルがプランナーと話を進めるうちに挙式も行ったところ、招いた両親も昔よくお台場でデートしていたということでとても喜ばれたそうだ。思い出の地にさらに結婚式という思い出を重ねることができ、挙式した2人にとっても両親にとっても素敵な結婚式となったそうだ。
多様化が進む世の中で、結婚式の在り方や結婚そのものの価値観も変化し、コロナ過によって結婚式の多様化が一層加速した。“みんな違ってみんないい”という言葉通り、大規模でも少人数でも結婚式はやってみるといいものだと思う。結婚式が自由にできるようになった今こそ、これから結婚する人もコロナで延期していた人も、子どもがいる人も年を重ねた人も、自分らしい結婚式について考えてみてはいかがだろうか。
『小さな結婚式』
URL:https://www.petitwedding.com/
情報提供元:舌肥
記事名:「コロナ過で結婚式が多様化 “自分らしい”結婚式が叶う『小さな結婚式』とは?」