いまや誰もが当たり前のように飲んでいる即席のコーヒーだが、その誕生の背景には、ある社会問題があったという。1930年代、ブラジルではコーヒー豆が大豊作となった結果、価格が暴落して廃棄せざるを得ない状況に。頭を抱えたブラジル政府が相談したのが、当時乳児用乳製品の製造販売を行っていたネスレで、コーヒーを溶けやすく、長期保存が可能なパウダーにする技術がそこで開発されたのだという。
そんなきっかけで生まれ、現在は世界中で毎秒6,000杯が飲まれている「ネスカフェ」は、今年から新コンセプト“Make your world”を展開している。これは、これからも世界中のみんながおいしいコーヒーを飲み続けられる未来のためにサステナビリティに取り組むことの表明で、生産者や環境に配慮して作られたコーヒー豆を使用した「ネスカフェ」を毎日の一杯に選ぶことが、地域社会や環境、そして世界の未来のための一歩につながるというもの。そして未来を想ってコーヒーを選ぶ、一人ひとりの小さな行動の積み重ねがやがて大きな力になり、やがては地球環境に良い影響が広がるという想いを込めた新ブランドメッセージ“そのコーヒーは、あなたをちょっとだけヒーローにする”を掲げた新CMが10月2日から放映開始された。
同日、都内某所で開かれた新CM発表会には、CMに出演した俳優の北村匠海さんと岸井ゆきのさんも登場。撮影時のエピソードや自身のコーヒーへの想いなどが語られた。
コーヒー好きな北村さんは新CMの仕上がりについて『音楽もおしゃれで、途中に入る生産者の絵もキャッチーなCMです。コーヒーを飲みながらふと、テレビを見た時にこのCMが流れてきたらラッキーな気持ちになれそうだなと思いました。自分たちの芝居や表情を見た方がコーヒーを飲みたくなってもらえたら嬉しいです』と語った。
コーヒーはいつも近くにある存在だという岸井さんは『日常の中で朝にコーヒーを淹れるということと、生産者の方々のことが描かれており、一杯のコーヒーで世界が繋がるということが15秒で覚えられるような、大切なことがギュッと詰まったCMだと思いました』と新CMの仕上がりに満足な様子だった。
北村さんは『改めて自分の好きなコーヒーがサステナブルを通して世界中につながっているということを感じました。実は意識しすぎないことも大事かもしれなくて。好きだから飲む、自然な形で自然を救う、誰かを支援していることを知っていただけることだけでもすごく大事だと思いました』と、クイズを通してコーヒーについての理解を深めたそうだ。
これまで何も深いことは考えず、ただおいしいからというだけで飲んでいたコーヒー。そんな我々でも気軽にできる行動としてコーヒーを選ぶことから始め、ゆくゆくは地球規模で環境に良い影響を与えることができたら幸せではないだろうか。
情報提供元:舌肥
記事名:「ネスカフェの新CM発表会に北村匠海さんと岸井ゆきのさんが登場」