株式会社明治の「明治おいしい牛乳」は、2022年に展開した紙パックのリサイクル率向上を呼びかけるWEB動画等の様々な施策を経て、ついに本取り組みをプロジェクト化。『明治 おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ』プロジェクトとして2023年11月1日(水)より本格始動する。さらに同日、新施策「出前授業」として小学生が紙パックリサイクルを体験した際の授業風景をドキュメンタリー化したWEB動画も公開。

日本での紙パックリサイクルは1984年に始められたものの、いまだ飲料用紙パックの回収率は約30%だ。後発として1993年に本格化したペットボトルの回収率は94.0%で、ペットボトルと比べると回収率は大きく遅れをとっているという。(※)そこで「明治おいしい牛乳」では、2022年に小学生をメインターゲットとした紙パックリサイクルについて学べるWEB動画や紙パックのリサイクルを描いたWEBショートムービーなどを公開し、紙パックのリサイクル普及率向上を目指す取り組みを実施してきた。そして今回、この取り組みをさらに強化・継続すべくプロジェクト化され、本格始働。プロジェクト化後、初の施策では児童たちが主体的にリサイクルに取り組む姿勢を育み、リサイクル普及率を向上させることを目的とした紙パックリサイクルの過程を講義と実践で学ぶ「出前授業」が行われた。
(※1)リサイクル普及率・開始時期:全国牛乳容器環境協議会 HP、PETボトルリサイクル推進協議会HPより。普及率は紙パック・ペットボトルともに2021年度実績。https://www.yokankyo.jp/recycle/recycle.html

「明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ(MORE & MORE RECYCLE LAB)」概要
プロジェクト名:「明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ(MORE & MORE RECYCLE LAB)」
スタート日:2023年11月1日(水)
背景(目的):
【社会課題】紙パックのリサイクル率は約30%と、ペットボトルの回収率94.0%に比べて大幅に低くなっている。(2021年度)
【施策を実施する意義】紙パックを使った製品を提供している企業・ブランドとして、紙パックリサイクルの普及率向上をリードし、持続可能な社会実現に向けて貢献。
取り組み内容:生活者に気づきや楽しさを提供し、リサイクルに自然と取り組みたくなるようなコンテンツを発信。

【新施策】出前授業『みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室』概要
実施日:2023年9月25日(月)•10月2日(月)
場所 :千葉県我孫子市立布佐小学校
背景(目的) :
【施策を実施する意義】次世代を担う子どもたちへの教育活動を通じて、長期的に紙パックリサイクル普及率向上を目指す。
取り組み内容:株式会社明治と株式会社島精機製作所が講師となり、小学4・5年生を対象に紙パックリサイクルについて学ぶ授業を実施。10月2日には、株式会社ダイイチ、株式会社島精機製作所の協力のもと、紙パックから製作した「明治おいしい牛乳」デザインのタオルを児童に贈呈。また授業日から1か月間、授業の実践として児童は紙パック回収に取り組んだ。
今後の展望:翌年4月には新5・6年生から新入生に、「紙パックを使ったリサイクルグッズ」の贈呈式を実施予定。
協力:株式会社ダイイチ・株式会社島精機製作所

〈実施した出前授業プログラム〉
プログラムは、紙パックリサイクルの知識を身に着ける座学と、紙すき体験の二部構成。授業の前半は株式会社明治と株式会社島精機製作所が講師となり、動画や製品を活用しながら牛乳が食卓に届くまでや紙パックリサイクルの過程、紙パックから生まれた製品について講義を行った。授業の後半では、児童が紙パックの洗浄・ 解体を行ったあと、紙パックから紙をつくる紙すき体験に挑戦し、使い終わった紙パックが新たに使えるものになることを実感する仕組みとなっている。

出前授業後に実施した子どもたちへのアンケートでは、「3割しかリサイクルをされていないと知ってとってもびっくりしました。リサイクルを心がけていき3割を10割にしたいと思った」「年下の子たちや年上の人たちにも(紙パックがリサイクルできることを)教えてその子たちから大人へ、そしてみんなが紙パックをリサイクルできるようにしたいです」などといった声が集まった。出前授業を通じて、紙パックリサイクルに対する意識の芽生えや高まりが顕著に現れたことが伺える。また、より多くの方々に紙パックのリサイクルに興味・関心を持ってもらうべくその授業風景をドキュメンタリー化したWEB動画が公式サイト上にて公開される。そのWEB動画では、紙パックが生まれ変わる過程を真剣に学ぶ眼差しや、「紙すき体験」を行う際の子どもたちのワクワクとした表情を見ることができる。そしてリサイクルを頑張った子どもたちに紙パック製の「明治おいしい牛乳」オリジナルタオルがプレゼントされると、思わず匂いを嗅いでみたり飛び上がって喜ぶ無邪気な姿など子どもたちがリサイクルと真摯に向き合いながら「気付き」を得る瞬間も映像に収められているので、ぜひチェックしてみてほしい。

◾ドキュメンタリーWEB動画「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」概要
タイトル:明治おいしい牛乳「みて・つくって・おくる!あたらしいリサイクルの教室」
公開日:2023年11月1日(水)
動画URL:公式サイトhttps://www.meijioishiigyunyu.com/#recycling_classroom

公式YouTube

「明治おいしい牛乳」では、今後も本プロジェクトを通じて牛乳業界を牽引する企業としての責任を果たすべく、紙パックリサイクルの啓発活動を引き続き展開していくという。紙パックのリサイクル率が30%程だということに筆者も驚いたが、みなさんは紙パックのリサイクルしていますか?

情報提供元:舌肥
記事名:「紙パックのリサイクル率向上を呼びかける『明治おいしい牛乳 モーモーリサイクルラボ』プロジェクトが本格始動