桜美林大学が、2025年度入学者選抜より、総合型選抜および学校推薦型選抜の一部の出願書類を、オンラインでの入力・提出が可能となることを発表した。受付開始に伴い、同学が実施する学士課程および大学院の全ての入学者選抜においてオンライン出願が可能となる。
近年、「ネット出願」を導入する大学が増えているが、その多くは本人情報、志望学部、入試方式などを「登録」するという形態に留まり、志望理由書等の書類は別途郵送を求めるケースが大半。同校は、それらの出願書類をオンライン入力可能にし、その後の学生支援にもデータを活用するとしており、全国に先駆けた取り組みとなる。
■背景
ociety5.0※時代を迎え、教育現場におけるICT環境の整備が進む中、同学では2017年頃より、出願書類のデータ化による学生支援や入試改革への活用可能性を検討してきた。また、大学院入試や国際学生選抜での試験的運用、企業の採用システムの研究など、包括的なアプローチを行ってきた。
※Society 5.0:我が国が目指すべき未来社会の姿であり、狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く新たな社会。第5期科学技術基本計画(平成28年1月22日閣議決定)において、「サイバー空間とフィジカル空間を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」としてSociety 5.0が初めて提唱された。
出典:内閣府参照
オンライン入力が可能な出願書類と対象の選抜方式
※1:日本語入力の際の文字数。その他、国際学生選抜、編入学者選抜の一部書類でもオンライン入力・提出に対応している書類あり。詳しくは順次発行する専用の学生募集要項を確認のこと。
上記書類は、2024年度入試まで手書きでの作成・提出を求めていたが、2025年度入試からはオンライン上の出願サイトに入力・提出することが可能となる。
~他大学との比較~
同学が実施する学士課程(国際学生・社会人・編入学者選抜含む)および大学院の全ての入学者選抜で、出願書類のオンライン入力・提出が可能。(一部書類に限る)
オンライン入力・提出のメリットは?
・受験生・・・手書きでの下書き・清書に比べ、手軽に修正でき、提出することができる
・進路指導担当・・・添削指導がしやすい、生徒の記載内容をデータで残すことができる
出願時データを活用した学生支援も検討
出願時データは、同学が定めるプライバシーポリシーに則り、適切な学生支援(学修・生活サポート、キャリア支援)や学生の成長力の可視化のために利活用することを検討している。
書類での出願は、手書きでの作成や出願期間中に郵送しなければならないという手間が必要だ。一方、オンライン出願は、データの下書き入力が可能で、記入漏れの自動チェック機能もあるという。出願期間中24時間いつでも提出でき、リアルタイムで受理を確認できるのも出願者の安心に繋がるだろう。また、大学側も出願時のデータを保存しやすく、その後の学生支援に活かすこともできる。さまざまなものがオンライン化される時代だが、オンライン出願は学校と学生双方にとって大きなメリットと言えるだろう。
「キリスト教精神に基づく国際人の育成」を建学の精神とし、グローバル社会に貢献する人材を育成すべく、教育改革を進めている。
ホームページ:https://www.obirin.ac.jp/
情報提供元:舌肥
記事名:「桜美林大学 2025年度入学者選抜より総合型・学校推薦型選抜の一部書類でオンライン入力・提出が可能に」