野菜が嫌いという人はよく目にするが、フルーツが嫌いという人にはほとんどお目にかかったことがないのでは? それくらい、日本人はフルーツが大好き。冬はみかんやいちご、夏は梨にぶどうと、旬のフルーツが出回るとついつい食べすぎてしまうという人も多いことだろう。その自然な甘みから健康的でカラダにやさしいイメージが強いフルーツだが、一方で「歯への悪影響を引き起こす可能性がある」という話も。では、フルーツの摂取は歯にどういった影響があるのだろうか。そこで今回、ホワイトニングコーディネーター資格をもった歯科衛生士による最新式のホワイトニングを行う今村歯科・矯正歯科クリニック(https://www.imamuradental.com)は、東京在住、そして山梨在住のホワイトニング経験者を対象に「果物とオーラルケア」に関する調査を実施した。

現代人はフルーツや果物ジュースなどをどのくらい摂取している?

はじめに「好きな果物を教えてください(複数回答可)」と質問したところ、『桃(60.0%)』と回答した人が最も多く、次いで『梨(58.4%)』『イチゴ(57.8%)』『りんご(56.0%)』となった。では、普段はフルーツや果物ジュースなどをどのくらい摂取しているのだろうか?

「普段フルーツやワイン、果物ジュースなどをどのくらい摂取しますか?」と質問したところ、全体で『ほぼ毎日(23.2%)』『2、3日に1回程度(26.3%)』『週に1回程度(22.0%)』『2週間に1回程度(10.1%)』『月に1回程度(8.9%)』『数か月に1回以下(9.5%)』という結果になり、2、3日に1回程度、フルーツやワイン、果物ジュースを摂取している人が最多になった。

また、東京在住の人は『2、3日に1回程度』との回答が1番多いが、山梨在住の人は『ほぼ毎日』という回答が最多となり、東京在住の人よりも摂取頻度が高い傾向にあることが示された。

・東京在住の人
『ほぼ毎日(23.1%)』『2、3日に1回程度(27.6%)』『週に1回程度(22.5%)』

・山梨在住の人
『ほぼ毎日(23.7%)』『2、3日に1回程度(20.3%)』『週に1回程度(19.2%)』

6割近くがフルーツやワインによる歯への悪影響を実感したことがある

続いて「フルーツやワインを摂取することにより、歯にどのような影響があると思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『色素沈着(72.9%)』と回答した方が最も多く、次いで『虫歯(42.5%)』『歯周病(17.1%)』となり、7割以上がフルーツやワインを摂取することによって色素沈着の影響があると感じていることがわかった。

では、色素沈着は特にフルーツの摂取によって起こると思う人はどのくらいいるのだろうか? そこで「特にフルーツをよく摂取することによって、着色しやすくなってしまうと感じますか?」と質問したところ、6割近くが『とても思う(20.5%)』『やや思う(39.4%)』と回答。特にフルーツを摂取することによって着色しやすくなってしまうと思う人が多いことが示された。

フルーツやワインの摂取後、歯のケアに取り組んでいる人はおよそ半数。そのケア方法は?

フルーツやワインなどを摂取することによって色素沈着や虫歯の影響があると感じている人が多いことが判明したが、フルーツやワインの摂取後に何かしらのケアを行っている人はいるのだろうか? 「フルーツやワインの摂取後、歯のために取り組んでいるケアはありますか?」と質問したところ、全体では『ある(50.5%)』『ない(49.5%)』という回答結果に。一方、地域別の結果は東京在住の人の半数以上がケアを行っているのに対し、山梨在住の人は4割弱にとどまった。

・東京在住の人 『ある(53.1%)』『ない(46.9%)』
・山梨在住の人 『ある(38.5%)』『ない(61.5%)』

では、実際にどのようなケアを行っているのだろうか? 『ある』と回答した人に聞いてみた。

「フルーツやワインの摂取後、どのようなケアを行っていますか?(複数回答可)」と質問したところ、『通常よりも入念に歯磨き(57.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『ホワイトニング効果のある歯磨き粉の使用(51.1%)』『マウスウォッシュの使用(36.5%)』となった。フルーツやワインを摂取することで色素沈着や虫歯といった影響があると思うことから、いつもより念入りに歯を磨いたり、ホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ったりしている人が多いようだ。

では、そのようなケアについて効果を実感できているのだろうか? そこで「ご自身でされているケアについて、効果は実感できていますか?」と質問したところ、7割以上が『かなり実感できている(22.0%)』『やや実感できている(49.7%)』と回答。自身で行っているケアの効果を実感できている人は非常に多いことが示された。

多くの人が歯科医院でのホワイトニングの『効果の高さ』が良かったと回答

フルーツやワインの摂取後、念入りに歯を磨いたりホワイトニング効果のある歯磨き粉を使ったりしている人が多いことが判明したが、歯科医院でホワイトニングの治療を受けたことがある人はどのくらいいるのだろうか?

「歯科医院でオフィスホワイトニング治療を受けた経験はありますか?(単一回答)」と質問したところ、『ある(67.2%)』『ない(32.8%)』という結果になった。どうやら6割以上が歯科医院でオフィスホワイトニング治療を受けたことがあるようだ。では、歯科医院でオフィスホワイトニング治療を受けて良かったと思うポイントとは何なのだろうか?

前の質問で『ある』と回答した人に「歯科医院でのオフィスホワイトニングで良かったポイントは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『効果の高さ(52.4%)』との回答が最も多く、次いで『効果を実感する速さ(34.6%)』『効果の持続性(32.2%)』となった。半数以上が、歯科医院でオフィスホワイトニング治療を受けて、効果の高さを実感しているようだ。また、効果を実感する速さや持続性なども良かったと思うポイントであることが示された。

では、短期間でホワイトニング効果が見込めるホワイトニング方法に興味がある人はどのくらいいるのだろうか? そこで「比較的短期間で、ホワイトニング効果の持続が見込める“デュアルホワイトニング”というホワイトニング方法に関して興味がありますか?」と質問したところ、8割以上が『とても興味がある(31.8%)』『やや興味がある(50.6%)』と回答。デュアルホワイトニングに興味がある人は非常に多いことがわかった。

【調査概要】「果物とオーラルケア」に関する調査
調査期間/2024年7月22日(月)~2024年7月30日(火)
調査方法/リンクアンドパートナーズが提供するPRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査人数/1,016人(①834人②182人)
調査対象/調査回答時に①東京在住②山梨在住のホワイトニング経験者であると回答したモニター
調査元/今村歯科・矯正歯科クリニック(https://www.imamuradental.com/)
モニター提供元/PRIZMAリサーチ

恥ずかしながら、今回の調査報告を見るまで記者はフルーツを食べると歯に色素が沈着することを知らなかった。理由はヘビースモーカーだったから。たまに歯科医院で歯石を取ってもらっても、すぐに歯の裏はヤニで真っ黒になるので、フルーツを起因とする色素沈着に気づかなかったのだ。だが紙巻きたばこから加熱式たばこにチェンジして10年近くが経過し、ヤニの沈着がなくなった今は歯石除去の状態をキープしようと日々ブラッシングに精を出している。それでも歯が白くならないのは、過去の喫煙が原因だと諦めていたのだが、どうやら違うようだ。今村歯科・矯正歯科クリニックの今村院長によると、歯の着色は歯の表面に色素が付く「外因性」のものと、主に加齢などの影響で歯の内部が変色する「内因性」のものがあるそうだが、外因性の着色はクリーニング、内因性の着色はホワイトニングで解決することが可能だとか。とくに今村歯科・矯正歯科クリニックが行う“デュアルホワイトニング”は、比較的短期間でホワイトニング効果の持続が見込めるという。「芸能人は歯が命」ではないが、清潔な印象を周囲に与える白い歯になって、人生を変えてみてはいかがだろうか。

情報提供元:舌肥
記事名:「【調査報告】フルーツを食べると歯に色素が沈着!? 多くの人が実践するケア方法とは?