物価高騰の影響から、近年では副収入や老後資金を得るためにさまざまな投資を行う人が増えてきたようだ。とくに場所や時間を問わず取引できるFX「外国為替証拠金取引」に関心を持っている人は多いのではないだろうか。では、そんな人たちは実際にどのようなことがきっかけでFXに関心を持ったのだろうか。また、FXを始めるため、失敗しないためにはどのようなことが重要なのだろうか。そこで今回、FX業者・仮想通貨取引所の批評・レビュー総合サイト WOZmedia(https://woz.co.jp/jpmedia/)を運営する合同会社WOZは、FXを始めて1年以内の初心者を対象に「FX取引で感じる不安」に関する調査を実施した。

FXに関心を抱いたきっかけと興味が高まった理由は?

はじめに「FXに関心を抱いたきっかけは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『貯蓄や資産を増やすため(50.9%)』と回答した人が最も多く、次いで『お小遣いや生活費を増やすため(32.3%)』『少額から始められるため(31.9%)』となった。約半数が「貯蓄や資産を増やすため」にFXに関心を持ったようだ。また「お小遣いや生活費を増やすため」や「少額から始められるため」といった点もFXに関心を持ったきっかけになった人が多いことが示された。では、FXに対しての興味が高まった理由とは一体何なのだろうか。

そこで「FXに対する興味が高まった理由は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『物価高騰のため(38.6%)』と回答した人が最も多く、次いで『老後資金について不安になったため(35.5%)』『昇給が見込めないため(30.4%)』となった。「物価高騰のため」「老後資金について不安になったため」「昇給が見込めないため」といった回答が上位に挙がり、経済的不安や将来への備えがFXへの興味を高める大きな理由となっている様子がうかがえる。

約6割がFX以外の投資で失敗した経験あり

近年では、FX以外にもさまざまな投資を行っている人が多いと思われるが、過去にFX以外の投資で失敗したことがある人はどのくらいいるのだろうか。そこで「過去に他の投資で失敗した経験はありますか?」と質問したところ、『数回ある(34.3%)』『1度だけある(28.6%)』『1度もない(37.1%)』という回答結果になった。「数回ある」「1度だけある」と回答した人を合わせると、約6割が過去にFX以外の投資で失敗した経験があるようだ。では、FX以外の投資で経験した失敗とはどのようなことなのだろうか。前の質問で「数回ある」「1度だけある」と回答した人に聞いてみた。

「どのような失敗でしたか?(複数回答可)」と質問したところ、『損切りができなかった(46.5%)』と回答した人が最も多く、次いで『よく調べず情報が少ないまま投資してしまった(34.8%)』『分散投資をしなかった(22.9%)』という結果から、約半数が損切りができなかったことで投資に失敗してしまった経験があることがわかった。また、少ない情報で投資をしてしまったり、分散投資をしなかったりと、リスク管理に必要な情報収集が不足していたことで失敗している人も多かった。では、FX以外の投資で失敗した後は、どのような影響が出たのだろうか。

そこで「失敗してどのようになりましたか?(複数回答可)」と質問したところ、『資産の減少(43.2%)』と回答した人が最も多く、次いで『ストレスや不安(31.8%)』『後悔や自己嫌悪(26.8%)』となった。投資に失敗したことで「資産の減少」といった影響が出た人が最多になり、「ストレスや不安」「後悔や自己嫌悪」など精神面にも影響がでたようだ。

FXに対して不安を抱えている人は約8割

FX以外の投資で失敗した経験を経て、FXに関して不安に思うことはあるのだろうか。再び全員に「FXにおいて不安に思うことはありますか?」と質問したところ、約8割が『とてもある(35.8%)』『ややある(47.0%)』と回答した。多くがFX取引に対して一定の不安を抱えている様子がうかがえるが、実際にどのような不安を感じているのだろうか。「とてもある」「ややある」と回答した人に詳しく聞いてみた。

■FX取引において感じてる不安とは?
【とてもある】
・資産が減ること(30代/男性/会社員)
・値動きが読めない(30代/男性/会社員)
・相場の急変動(50代/男性/会社員)
【ややある】
・一気に暴落する恐れがあるから目が離せない(30代/男性/会社員)
・予測しにくい(40代/男性/経営者・役員)
・リスクが大きい(40代/男性/会社員)

FX取引は予測しにくいことや一気に暴落する可能性があること、さらには資産が減ってしまうといった不安を感じていることが示された。では、そのような不安に対して、どのような備えを行っているのだろうか。

前の質問で「とてもある」「ややある」と回答した人に、「不安に対してどのように備えていますか?(上位3つのみ)」と質問したところ、『FXの基礎知識を学ぶ(41.2%)』と回答した人が最も多く、次いで『テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を習得する(24.9%)』、『投資可能な資金のみを使用する(21.4%)』『経済指標や市場動向について理解を深める(20.6%)』となった。この結果から、約4割が感じている不安に対して「FXの基礎知識」を学ぶといった備えを行っていることがわかった。また「テクニカル分析やファンダメンタルズ分析を習得する」や「投資可能な資金のみを使用する」「経済指標や市場動向について理解を深める」など、知識の習得やリスク管理といった備えをしている人が多い傾向にあるようだ。

FX取引で重要なポイントは「信頼性やセキュリティ対策」「ツールの使いやすさ」「口座の安全性と信頼性」

ここまでで、FX取引において感じている不安や、不安を解消するために行っている備えなどが判明した。では、FX取引を行う上で特に重視するポイントとは一体何なのだろううか。そこで「FX取引において、最も重視するポイントは何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、『信頼性やセキュリティ対策(24.0%)』と回答した人が最も多く、次いで『取引ツールの使いやすさ(23.9%)』『口座の安全性と信頼性(21.5%)』となった。

FX取引を行う上で、「信頼性やセキュリティ対策」「取引ツールの使いやすさ」「口座の安全性と信頼性」が上位になり、取引において信頼性や安定性を求める傾向があるようだ。では、FX取引を始めるためや、失敗しないためにはどのような情報が必要だと思うのだろうか。

最後に「FX取引を始めるためや、失敗しないためにどのような情報が重要だと思いますか?(複数回答可)」と質問したところ、『FXの基本知識(39.7%)』と回答した人が最も多く、次いで『最新の為替ニュース(30.6%)』『景気の動向(27.9%)』『リスク管理の方法(26.7%)』となり、FX取引を始めるためや、失敗しないためには基礎知識の他に、経済の動向やリスク管理の方法などの情報が重要だと思う結果になった。

【調査概要】「FX取引で感じる不安」に関する調査
調査期間/2024年9月25日(水)~2024年9月27日(金)
調査方法/PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査
調査人数/1,019人
調査対象/調査回答時にFXに関心がある、FXを始めて1年以内と回答したモニター
調査元/合同会社WOZ(https://woz.co.jp/)
モニター提供元/PRIZMAリサーチ

投資に対して「お金に関するプロフェッショナルがやるもの、素人が手を出してはいけない」というイメージを持っている人は多いのではなかろうか。たしかに投資とはどういうものなのかをちゃんと理解せずに始めてしまっては、調査結果にあったように失敗する確率はグンと上がるだろう。だが現代は今やWeb技術によって支えられていると言っても過言ではない時代。最新の情報も画面を見るだけで知ることができ、何も考えずにやみくもな投資をするようなリスクを負うことは少なくなってきたのでは。質の高いFX関連のWEB記事で定評のある『WOZ media』をはじめ、ネットから信頼できる情報を得て、失敗しない投資を目指してみてはいかがだろう。

情報提供元:舌肥
記事名:「【調査報告】FX初心者が「FX取引で感じる不安」とは?