いつどこで発生するか分からない災害から自分や家族を守る非常食。
日々のお買い物のついでに、スーパーで購入できる非常食もたくさんあるんです。

この記事では、スーパーで揃う非常食のおすすめを厳選紹介!
災害時に役立つ栄養バランスの取れた商品と、長期保存が可能な食品、ローリングストックの活用方法も徹底解説します。

【非常食の重要性】おすすめはスーパーで揃えること

台風や大雪、地震などの災害が頻発する現代社会では、非常食の備えは必要不可欠でしょう。

今回は、日常的に利用するスーパーで簡単に揃えられる非常食を中心に紹介します。
「備蓄は難しい」「どんな食品を選べばいいかわからない」と感じている方に向け、選び方や管理方法も含めて解説します。

特別な備えとしてだけでなく、スーパーでのお買い物のついでに揃えられる食品をピックアップしているので、お近くのお店でも探してみてくださいね。

非常食の選び方:保存期間・栄養バランス・調理の手軽さ

非常食はただの保存食ではなく、災害時に役立つ実用的な食品であることが重要です。

具体的には、災害時にすぐに食べられるもの、栄養バランスが良いものが求められます。

長期保存可能であること(保存期限の目安:3年以上)

「非常食」と言っても、保存期間などに具体的なルールはありません。
一般に、災害用非常食として市販されている食品は、賞味期限が5年以上のものが多い様子です。

中には10年以上保存可能な非常食もありますが、メインとして保存しておく非常食としては、日頃の食事に取り入れられる食品を活用するのがおすすめです。

缶詰や乾パンなど、保存期限が3年以上のものを中心に、定期的に期限を確認しながら使うと良いでしょう。

カロリーや栄養価が適切か

非常時には、エネルギーをしっかり補給できることが大切です。
バランスよく、必要な栄養素を摂取できる食品を選ぶようにしましょう。

インスタント食品やレトルト食品はカロリー補給に便利です。

調理不要、または最小限の準備で食べられるか

災害時には、ガスや電気が使えない場合もありえます。
封を開けるだけでそのまま食べられる食品や、お湯を注ぐだけで準備が整うものを選ぶと安心です。

好みの味の食品や食べ慣れたものか

ストレスの多い災害時には、食べ慣れたものや好きなものがあると安心感を得ることができます。

普段から好んで食べている食品を非常食として備えておくことで、非常時でも心の安定を保つ助けになりますよ。

スーパーで手に入るおすすめ非常食20選【まずはこれをそろえよう】

実際に、筆者がスーパーで購入した非常食を20種類ご紹介します。
大きめのスーパー1店舗のみで購入した商品なので、お近くのスーパーでも探せる商品ばかりです!

飲料水

災害時において、飲料水は非常に重要なライフラインのひとつです。
断水や水の供給が滞る可能性があるため、十分な量の飲料水を事前に備えておくことが求められます。
一般的に、1日あたり1人に必要な飲料水の量は3リットルが目安とされています。

これは、飲むための水分補給だけでなく、調理や最低限の衛生目的にも使用することを考慮したものです。
1日あたり・1人分の目安としては、身体の水分補給に必要な飲用水を【1〜1.5リットル】。
調理やうがい、簡単な手洗いなどに【1〜1.5リットル】です。

災害時に備えるためには、最低でも3日分の水(1人あたり9リットル)を準備しておくのが理想です。

2Lペッドボトル6本程度は常備しよう

飲用水としておすすめなのは、ペットボトルの水です。
市販のペットボトルは保存期限が2年程度のものが多く、備蓄用として手軽に利用できます。

期限切れが近づいたら、日常で消費しつつ新しいものを補充する「ローリングストック」がおすすめです。

今回、筆者は飲用水として2リットル入りのペットボトルを1箱=6本購入しました。

その他の用途としては、水道水をポリタンクなどに備蓄しておくのも良い方法です。
保存用袋などに入れ、冷凍庫で凍らせておくと、夏の暑い日などにも重宝します。

缶詰食品

缶詰食品のメリットは、長期保存が可能であることと、そのまま食べられる手軽さにあります。
魚や肉、野菜、フルーツなどバリエーションが豊富なので、非常時にも栄養価の高い食品を食べることができます。

今回筆者が購入したのは、「サバ缶」と「ゆであずき」、そして「ミックスビーンズ」。
どれもそのまま食べることができ、アレンジも楽しめる食品です。

さば味付

高タンパクなサバ缶は、災害時にも栄養価の高い食事を摂るために活躍します。
味付けがされているタイプなら、そのままご飯のおかずになります。

味噌煮や水煮など、味付けのバリエーションも豊富なので、飽きることなく食べることができますよ!

ゆであずき

非常時に甘いものがあると、心の安定につながります。
ゆであずきは栄養価が高く、少量でカロリーを摂取できるのもポイント。

パンやおもちなどと合わせて食べられるのも魅力です。

ミックスビーンズ

たんぱく質や食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルを含んだミックスビーンズは、栄養バランスの補助に役立ちます。

カレーなどにトッピングするなどして活用するのもおすすめです。

レトルト食品

レトルト食品のメリットは、温めるだけで手軽に食べられる点。
お湯で温めるだけ、またはそのまま食べられるため、災害時だけでなく忙しい日にも便利です。

種類が豊富で、栄養バランスを考えた商品も多く、非常時にもふだんの食事と近いメニューを食べられるのも嬉しいポイントです。

銀座カリー 中辛

レンジで温めるだけで食べられるカレーは、毎日の食事にも便利なアイテムです。
レンジや湯煎ができなくても、そのまま食べることもできるので、いつもの味を備えておくと安心です。

牛丼

ご飯に乗せるだけで一食になる牛丼は、あると重宝します。

中華丼や麻婆丼、親子丼など、バリエーションも豊富なので、日頃からお気に入りのメーカーや味を探しておくのがおすすめです。

乾物・スナック食品

乾物・スナック食品のメリットは、軽量で長期保存が可能な点と、手軽にエネルギーや栄養を補給できること。
ナッツや乾燥フルーツはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、クラッカーは炭水化物を手軽に摂取できます。

おやつとしても便利ですよ。

ミックスナッツ

たんぱく質や健康的な脂質(不飽和脂肪酸)を含むナッツは、満腹感を得やすい食品です。
また、ビタミンEやミネラルも含まれており、手軽に栄養バランスを整えるのに最適です。

軽量で持ち運びやすいので、お子さんがいる家庭にもおすすめです。

グラノーラ

食物繊維が豊富なグラノーラは、ドライフルーツやナッツが加わることで、ビタミンやミネラルもバランス良く摂取できます。
牛乳やヨーグルトと組み合わせるのがおすすめですが、そのまま食べられるのも魅力。

少量でもエネルギーをしっかり補給できる点も優秀です。

ドライフルーツ

ビタミンやミネラル、抗酸化物質を豊富に含んでいるといわれており、自然な甘みがあり食べやすいのが特徴です。

糖分も含まれているため、すぐにエネルギーが必要な場面でも役立ちます。

カロリーメイト

バランス良く栄養を補給できる点が最大の魅力です。
たんぱく質、脂質、炭水化物に加え、ビタミンやミネラルも配合されており、食事の代わりとしても活用できます。

小さなバッグにも入れやすいので、備えておくと安心ですね。

フリーズドライ食品

フリーズドライ食品のメリットは、お湯を注ぐだけで簡単に調理できる点です。
軽量で持ち運びやすく、栄養価や風味も損なわれにくいのが特徴。

また、バリエーションが豊富で、スープやリゾット、野菜などさまざまな食品を手軽に楽しめます。

なすのお味噌汁

発酵食品である味噌が腸内環境を整える効果があるお味噌汁は、災害時にも温かい汁物としてホッとひと息つける食品です。

オニオンスープ

玉ねぎの甘みと旨味が楽しめるスープは、体を温めるのにぴったり。
パンや麺と合わせて食べることもできます。

スープパスタ

パスタとスープが一度に楽しめるため、手軽に炭水化物と栄養を摂取できる点が魅力です。
トマトベースやクリームベースなど、さまざまな味を選ぶ楽しみもあるのもいいですね。

パックご飯や麺類

加熱するだけで簡単に食べられるレトルトパックの白米や、茹でなくても食べられるカップ麺。
水道や電気・ガスが不安定になる可能性のある非常時にも活躍します。

すぐに主食を用意できるため、備えておくと安心です。

パックご飯

電子レンジや湯せんで温めるだけで手軽に食べられるのが最大の魅力。
白米、玄米、雑穀米など種類が豊富で、栄養バランスを考えた選択もできるので、健康志向の方にもおすすめです。

カップヌードル

豊富な種類と味があり、飽きずに楽しめるのが魅力です。
最近は栄養価の高いシリーズも発売されているので、好みに合わせて常備しておくのがいいですね。

カレーメシ

お湯を注ぐだけでカレーライスが手軽に楽しめる「カップメシ」シリーズは、非常食としてもとっても便利。
満腹感も得やすく、ボリュームのある一食になります。

お気に入りの味を試してみてくださいね。

おすすめはスーパー購入の非常食を「ローリングストック」すること

上記で紹介した「スーパーで買える非常食」を、ローリングストックしておくことが一番のおすすめです。

ローリングストックとは?

ローリングストックとは、普段の食事に使う食品を少し多めに買い、それを日常的に消費しながら、常に新しいものを備蓄しておくサイクルのことです。
災害時の備蓄として有効なだけでなく、保存期限切れの食品を減らし、経済的にも無駄が出にくいのが特徴です。

例えば、食べなれない非常食や保存食を大量に一度に買ってしまうと、長期間使わずに放置し、気づいたら保存期限が過ぎていることがあります。

しかし、ローリングストックでは、日常的に使用する食品を少しずつ消費していくので、古くなったものを無駄にせずに済み、常に新鮮な食品を備蓄しておくことができます。

また、非常時でも普段から慣れ親しんだ食品を食べられるため、心理的な安心感にもつながります。

ローリングストック・実践のステップ

ローリングストックは、簡単な3ステップで実践することが可能です。

①長期保存が可能な食品をピックアップ

まずは、普段使う食品の中で長期保存が可能なものを選びましょう。

例えば、缶詰、レトルト食品、乾麺、フリーズドライ食品などは、長期間保存できるだけでなく、災害時にも手軽に食べられるので便利です。

②古いものから使い、新しいものを後ろに

新しいものを買ったら、古いものを先に使うという習慣をつけましょう。

棚や収納スペースに保存する際も、古いものを手前に、新しいものを奥に置いておくことで、自然と先入れ先出しのサイクルが生まれます。

③消費したら補充する習慣を

日常生活で備蓄している食品を使ったら、使った分を補充することを忘れずに。
定期的に確認し、必要に応じて新しいものを買い足すことで、常に一定量の備蓄が保たれます。

スマートフォンのリマインド機能などを使い、消費期限をチェックしておくのも便利ですよ!

ローリングストックに適した食品例

ローリングストックを実践するには、普段の食事でも使える長期保存可能な食品を選ぶことが大切です。

ここでは、パスタ、缶詰、レトルト食品など、ローリングストックに適した具体的な食品例と、その活用方法を紹介します。

①乾麺(パスタ・素麺など)

パスタは長期保存が可能で、災害時にも便利に使える食品の一つです。
調理は少し水が必要ですが、レトルトのソースをかけるだけで食事が完成するため、手軽です。

うどんやそばなどは調理にお湯を多く使うため、非常食としては素麺などの短い時間で茹で上がる麺がおすすめ。

乾麺とトマトソースやジェノベーゼなど好みのソースを、常に数袋ストックしておくと便利です。

②缶詰・パウチ食品

缶詰はローリングストックの代表的なアイテムです。
保存期間が長く、調理不要でそのまま食べられるものも多いため、非常食としても大変優秀です。

魚の缶詰(サバ缶、ツナ缶など)や果物の缶詰はそのまま食べるほか、サラダやおかずとしてアレンジも可能。
また、缶詰のスープや煮込み料理も普段の食事に取り入れやすいもの。

缶詰を使った料理を定期的に作り、消費しながらストックを維持しましょう。

③レトルト食品

レトルト食品は、加熱するだけで食べられるため、災害時にも非常に便利です。
特にレトルトカレーやスープは、ご飯やパンと組み合わせるだけで栄養バランスも良くなります。

日常生活でカレーや丼系のレトルトを使用する習慣をつけると、備蓄が自然に進みます。

自炊に力を入れている人も、ときどきは「今日はちょっと楽しちゃおう!」という“あえてレトルト”な日を作って、お気に入りの味を探しておくのがおすすめです。

自身がやりやすい食材でローリングストックをはじめよう

ローリングストックとして実際に筆者が購入した商品は、「パスタ」「パスタソース」「素麺」「ツナパック」の4種類です。

乾燥状態で保存できるので場所を取らず、災害時や急な食事にも対応可能できるパスタは、普段の食事にもよく使うため、消費と補充がスムーズに行えます。

茹で時間が短く、少ない火力や水で調理できる素麺は、非常時にも有効。
普段の食事でも冷たい麺料理などに使えるので、自然に消費・補充のサイクルを回せます。

ツナパックは、長期保存が可能で、開封してそのまま食べられるという手軽さが大きな魅力です。
たんぱく質や良質な脂質が豊富で、パスタやサラダに加えるだけで栄養価を高められます。
缶詰に比べ保存期間は短くなるものの、使いやすいのでローリングストックにはおすすめですよ!

非常食おすすめな保管方法と注意点【スーパーで購入したらチェック】

非常食は、適切に保管することでその効果を最大限に発揮します。
以下のポイントを押さえて、非常食の保管を効率的に行いましょう。

温度・湿度の管理でおいしく長持ち

非常食を保管する際は、温度や湿度の管理が重要です。
高温多湿の場所に置いておくと、食品の劣化が早まったり、包装が破損したりする可能性があります。

理想的なのは、涼しくて乾燥した場所で、できるだけ直射日光が当たらない場所を選ぶこと。
シンク下などの湿度の高い場所には注意してください。

キッチンにこだわらず、廊下やクローゼットの下部など、目につきやすく保存に適した場所を探してみてくださいね。

非常食の置き場を決めよう

非常食は、避難時や避難時にすぐ持ち出せる場所に置いておくことが大切です。
特に、地震などの災害時には、玄関や家の出入り口付近に保管しておくと、すぐに取り出して避難することができます。

また、家族全員がアクセスしやすい場所にまとめておくと、非常時にも混乱せずに対応できます。
車のトランクに一部を保管するのも有効です。

保存期限の管理と日常的な消費を

非常食の保存期限は、購入時に確認しておきましょう。
長期間保存が可能とはいえ、保存期限が切れてしまっては本来の機能を果たせません。
ローリングストックの考え方を取り入れつつ、保存期限が近づいた非常食は、日常的に食べる工夫をしましょう。

例えば、カレーやスープなど、普段の食事にも取り入れやすい保存食品を多めにストックしておけば、期限切れを防ぎつつ、新しいものを備蓄できます。

非常食購入はスーパーがおすすめな理由【メリットとデメリット】

スーパーでは、非常食を揃えるために、わざわざ専門店に出向いたり、通販で注文したりする必要がありません。
食べなれている食品を中心に非常食として使える食品を手に入れることができるのが大きなメリットです。
災害のリスクを感じたときに、必要な品をすぐに買い足せるという点も便利です。

長期保存ができない食品もある→消費期限をチェック

一方で、スーパーで購入できる食品の中には、長期保存ができないものも多く含まれています。

同じレトルト食品でも、非常食として長期保存を目的に生産された食品と、スーパーで流通している食品とでは消費期限が異なる場合があります。

そのため、定期的に消費し、新しいものを買い足すローリングストックの実践が重要になります。

調理工程が必要な食品もある→バランスよく商品を選ぼう

また、スーパーで手に入る非常食の中には、調理が必要な食品も多くあります。

インスタント麺や乾燥食品などは、お湯やガス、電気がないと調理ができない場合があるため、災害時には使えないリスクがあります。

特に水やガス、電気の供給が途絶えることを考慮して、そのまま食べられる食品や、少量の水で調理可能な商品を準備しておくことも重要です。

日常から備えを万全に!非常食の備蓄はスーパー購入がおすすめ

非常食の備えは、特別な手間やコストをかけず、スーパーで手軽に始めることができます。
普段の食生活にローリングストックを取り入れることで、無理なく非常時への備えを始められますよ!

「万が一のために、準備しておこうかな?」「非常時の備え、ちょっと不安かも……」そんなふうに思ったなら、いつものお買い物に缶詰やレトルト食品、フリーズドライ食品などを加えてみてください。

お気に入りの食品を見つけておくと、いざという時の安心につながります!

※記事執筆当時(2024年10月)の情報です。
※店舗や時期によって在庫状況は異なります。また、商品は価格変更や販売終了などになることがありますのでご了承ください。

情報提供元:トクバイニュース
記事名:「スーパーで揃う!おすすめ非常食とローリングストックのポイント【2024年最新版】