ふとキャンプ場で知り合った方のサイトを見たとき、「それ、なんですか?」とたずねたくなる“ひと味違うギア”に出会うこと、ありますよね。今回は、そんなキャンパーさんの個性的な道具たちにフォーカスし取材を敢行してきました。
オーナーさんたちの道具との出会いの経緯や、市販のギアにはない一工夫について掘り下げていきます。

20世紀を代表する、建築の巨匠の名品をリメイクした、LEDランタンシェード。

こちらのLEDランタンシェードは、「落水荘」や「旧帝国ホテル本館」で有名な、”近代建築の三大巨匠”の1人、フランク•ロイド•ライトのデザインしたキャンドルホルダーをリメイクしたもの。

GEAR:フランク・ロイド・ライトのキャンドルスタンド
「このキャンドルホルダーは、家で使うため、随分前に購入したものです。気に入ってはいたんですが、出番が少なかったので、ゴールゼロ用のシェードに流用しました。」

「そのままでは使えなかったので、底面にスリット状の穴を開けて、ゴールゼロのループが通せるよう加工しました。テント内で灯りをつけるとと、この独特のパターンを通した光と影が幕内に広がって、いい雰囲気になりました!」
インテリアアイテムを流用した、リメイク照明。このアイデアにグッときた方は、不用品の整理がてら探してみると、思わぬリメイク材料が眠っているかもしれませんね。
チープな音が逆にいい。Bluetooth化した、思い出のギターアンプ。

こちらは、アメリカの音響機器メーカーPignose(ピグノーズ)のギターアンプ。発売されて50年以上経つ往年の名品で、ミュージシャンの間でもファンが多いんだとか。
本アイテムのオーナーさんは、このアンプにちょっとしたアイテムをプラスして、キャンプの癒しアイテムに変えていました。

GEAR:Pignoseのギターアンプ
「このアンプは、 20年以上前にメロコアやパンクのバンドをしていて、そのときから使っている思い出の品です。普段は、Bluetoothでスマホから音を飛ばせるアダプターを差し込んで、ワイヤレススピーカーとして使っています。」

「乾電池式だからエレキギターが電源のない場所でも弾けるとあって購入。その当時、高円寺の駅前や友達の家でよく使っていました。当時のままのチープな音が気に入っています。」
思い出のアンプに最新機器を組み合わせてモダナイズした、かぶり知らずのワイヤレススピーカー。高音質なハイスペックスピーカーも良いですが、粗い音だからこそ蘇える記憶もありそうですね。
サイトに置いたときの佇まいも味わいがあります。
スノーピークのジャグを、ガレージブランドのアイテムでフルカスタム。

こちらのタクティカルテイスト漂うアイテムは、人気ガレージブランド、ロックフィールドイクイップメント(以下LFE)のアイテムでカスタムされたもの。ベースに使用しているのは、スノーピークの保温保冷ジャグ「サーモタンク」でした。

GEAR:サーモタンク / SnowPeak
「LFEのショップで塗装とレーザー刻印をお願いしました。そのほかにも、ジャグ台やコック、グリップなどのLFEのカスタムパーツを取り付けています。」

「ここまでカスタムすると他の人とかぶらないので愛着はMAXですね。使い勝手もさらにアップしたので満足です!」
このキャンプブームで大いに盛り上がった、サードパーティ製のパーツを使ったキャンプギアのカスタム。クルマやバイクをいじるのはハードルが高くて踏み出せないけど、カスタム欲をどこかで発散したい!そんな方には、いい沼かもしれません。
フライが加水分解したインナーテントを、シェルターの寝室に。

こちらのサイトで気になったのは、レイアウトの面白さ。ミニマルワークスの人気テント「ジャックシェルター」に、ノースフェイスの「ミニバス3」のインナーテントを組み合わせ、カンガルースタイルのサイトを構築していました。

GEAR:JACK SHELTER / MINIMAL WORKS、MINIBUS 3 / THE NORTH FACE
「山岳用テント『ミニバス3』は、もともと単体で使っていたんですが、フライシートが加水分解してしまったので、シェルターの寝室として使っています。天井が広くなるようなポール構成になっているので、2人で寝ても圧迫感がなく快適です。」

「ジャックシェルターのフロアが四角いので、デッドスペースなくぴったりなのも、気に入っているポイント。今日みたいなキャンプフェスやグループキャンプのときは、このぐらいのサイズ感がちょうどいいですね。」
シェルターとインナーテントのベストな組み合わせの発見も、カンガルースタイルの楽しさかもしれません。ミニマルかつ快適そうなサイトレイアウトもお手本にしたくなりますね。
ガラス職人が作る、一点モノのぐい呑み。

こちらの色鮮やかなガラス製のぐい呑みは、ランタンのホヤを製作している阿蘇の工房、マグマグラススタジオのもの。
ホヤ作りのノウハウやガラス職人の匠の技を活かしたこのアイテムは、すでに感度の高い方の間で人気なんだとか。

GEAR:KAGUYAぐい呑み / マグマグラススタジオ
「職人さんが一点一点吹きガラスで作られているので、ひとつひとつ表情が違うんですよね。何個も集めたくなる一品です。」

「こんなふうにLEDライトを横に置くと、光が透過して、さらにいい雰囲気を醸し出すんです。この酒器でみんなでドリンクを飲むとついついすすんじゃいますね。」
ガラス職人が作る、美しいぐい呑み。単なる道具ではなくアート作品のような風格を感じさせます。
キャンプ用途に限らず、全国に潜むこういった職人が作る道具を掘ってみると、思わぬ名品に出会えるかもしれませんね。
視点を広げて、道具との出会いを楽しもう。

リメイクや流用、カスタム、掘り出し物など、さまざまな手段で、かぶり知らずの道具を手にしていた、キャンパーさんたち。
家財の整理がてら、再利用方法を考えたり、普段は行かないジャンルのショップに足を運ぶなど、キャンパー目線を持ちつついつもと違うことをしてみると、より道具ライフが楽しくなるかもしれません。
Report & Text/Yuuki Akimoto
The post 「何それ!?」と思わず聞きたくなる、玄人キャンパーたちのかぶり知らずギア5選。 first appeared on GO OUT WEB.
情報提供元:GO OUT
記事名:「「何それ!?」と思わず聞きたくなる、玄人キャンパーたちのかぶり知らずギア5選。」












