GO OUTランドクルーザー・ファンが待ち望んでいたニューモデルが、いよいよお披露目となった。「トヨタ」が2025年10月21日、ランドクルーザー・シリーズの新たなモデルとして「ランドクルーザー“FJ”」のプロトタイプが世界初公開された。
※こちらの記事は、10月21日公開のモーターファン掲載記事より引用しています。
2年前、「トヨタ」がランドクルーザー250を発表した際、プレゼンテーションで用いられた映像には、黒くカモフラージュされた謎のモデルが映り込んでいた。以来、既存のシリーズよりもコンパクトな新型ランドクルーザーの登場が噂されていたのだが、それがついに現実になったというわけだ。
2.7Lガソリンエンジン＋6速ATの組み合わせ。日本発売は2026年の年央
ランドクルーザーは1951年に初代BJ型として誕生して以来、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という理念のもとで、信頼性・耐久性・悪路走破性を磨き続けてきた。その結果、2025年8月時点で190以上の国と地域に累計1215万台（レクサスLXおよびGXを含む）が届けられ、トヨタを象徴するグローバルモデルのひとつに成長している。「ランドクルーザー“FJ”」（以下新型FJ）はこの歴史を継承しつつ、「Freedom & Joy（自分らしく楽しむ自由）」という新たな価値を加えることで、より多くの人々にランドクルーザーの世界を広げることを目的として開発された。
ランドクルーザーのシリーズ構成は、“300”が最新技術を結集したフラッグシップモデル、“70”が高い耐久性と整備性を備えたヘビーデューティモデル、“250”が原点回帰を掲げた中核モデルという3本柱で形成されている。今回の新型FJは、そのファミリーに加わる第四の存在だ。開発陣は、ランクル250で追求した「質実剛健」という原点をさらにコンパクトな形で具現化し、その伝統的な価値観をより広い市場とユーザーに届けることを目的として開発されたモデルとなる。
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”
プロトタイプの主要諸元は全長4575mm、全幅1855mm、全高1960mm、ホイールベース2580mmで、2列5人乗りのみのラインナップ。IMVシリーズのプラットフォームを採用し、耐久性と悪路走破性を確保したうえで、コンパクトなサイズによる軽快な機動性を実現している。ランドクルーザー250が全長4925mm、全幅1940〜1980mm、全高1925〜1935mm、ホイールベース2850mmなので、新型FJはふた回りくらいは小さい印象だ。
ターゲット市場は日本のほか、アフリカ、中南米、アジア諸国が想定されている。こうした国々は道が狭い場所も多く、サイズ的にも経済的にもより手頃なランクルを求める声が多かったのだという。また、ランクル70にはショートボディが存在（日本には未導入）して、山岳警備隊などのプロフェッショナルたちから根強い需要がある。そうした過酷な現場でも、コンパクトな新型FJの活躍が想定されている。
搭載する2TR-FE型2.7Lガソリンエンジンは、最高出力120kW（163PS）、最大トルク246Nmを発生し、6速ATが組み合わされる。2TR-FE型は多くの地域で使われているエンジンで、信頼性も抜群。歴史も長く、部品の入手も容易だ。ディーゼルエンジンは日本では根強い人気があるが、新型FJを投入予定の国々ではメンテナンスに難があるマーケットもある。そんな理由もあって、この2TR-FE型がチョイスされたようだ。
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”搭載の2TR型エンジン
デザインは「サイコロ」をモチーフとした角の取れた六面体形状が特徴で、取り回しの良さといった機能性と、一目でランドクルーザーとわかるスタイリングを両立している。力強いバンパーと張り出したフェンダーが安定感を強調し、前後のコーナーバンパーは分割構造とすることで、優れた補修性とカスタマイズへの対応を両立した。
数値は未公表だが地上高とアプローチアングルも十分に確保されており、タイヤの接地性を示すホイールアーティキュレーションは“70”シリーズと同等の性能を備える。オフロード試験を繰り返すことで、ランドクルーザーの本質である「走破して帰ってこられる信頼感」もつくり込まれた。その一方、最小回転半径5.5mという優れた取り回しを両立しているのも日常使いではうれしいポイントだ。
ハンドルの機構は油圧パワーステアリングだが、70のリサーキュレーティングボール式とは異なり、新型FJではラック・アンド・ピニオン式を採用する。サスペンション形式は、フロントが独立懸架（ダブルウイッシュボーン式）、リヤがリジッド（トレーリングリンク車軸式）となる。
駆動方式は、パートタイム4WD。シフトレバーの横には「H2」「H4」「L4」を切り替えるダイヤルのほか、すべりやすい路面で威力を発揮するリヤデフロックや2速発進モード、ヒルディセントコントロールのスイッチも設けられていた。
インテリアは水平基調のインパネを採用し、低いカウル位置とベルトラインにより前方視界を確保。スイッチ類やモニターは機能ごとに整理され、悪路走行時でも直感的な操作を可能にしている。パーキングブレーキはハンドレバー式。予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は標準搭載だ。
新型FJは「自分らしく楽しむ自由」を掲げるモデルとして、多彩なカスタマイズにも対応する。歴代モデルを想起させる丸目型ヘッドランプ、アウトドアギアの取り付けを想定した荷室モールパネル、外装の堅牢さを高めるオフロードアクセサリーなど、地域ごとに異なる仕様が順次導入される予定だ。
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”（海外カスタマイズ仕様）
今回の発表では、新型FJと並んで新たな電動パーソナルモビリティ「LAND HOPPER（ランドホッパー）」も披露された。ランドクルーザーでたどり着いた先の小道など、さらに先のオフロードを楽しむための新しい移動手段として企画されたもので、折り畳めばラゲッジスペースにも積載できるサイズが特徴。発売時期は未定だが、「トヨタ」が提案する「移動の自由」の幅を拡げる存在としても注目だ。
新型FJの生産はタイで行われ、日本での発売は2026年年央頃を予定している。10月30日から東京ビッグサイトで開催される「ジャパンモビリティショー2025」で一般公開されるので、ぜひ会場でランドクルーザーファミリーの新たな時代の幕開けを目撃いただきたい。
ランドクルーザー“FJ”主要諸元（プロトタイプ）
全長 4575mm
全幅 1855 mm
全高 1960 mm
ホイールベース 2580 mm
乗車定員 5名（2列シート）
エンジン 2TR-FE 2.7L ガソリン
最高出力 120kW（163PS）
最大トルク 246Nm
駆動方式 四輪駆動（パートタイム4WD）
トランスミッション 6速AT（6 Super ECT）
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情報提供元：GO OUT
記事名：「トヨタが新型「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開。全長4.5mの手頃なサイズで、悪路走破性能に妥協なし！」
