「好き」の反対は「嫌い」ですか?

筆者は「無関心」であると常々思います。

職場においては、最初は皆新人ですが、月日が経てば誰かの上に立つ立場になりますよね。そんなとき、いつも素直でいられるでしょうか。時には誰かを叱り、後輩の面倒を見ていると自分では思っていても、注意をしなければいけない自分の立場に嫌気がさす日もあるのではないでしょうか。

「叱る」ことに心を痛める日がある人に、筆者の実体験を元に自分を認めるためのヒントを送ります。

自分が新人だった頃、印象に残っている人は?

新人の頃、自分に対して注意を向けてくれた人はいましたか。

優しかった人、厳しかった人、いろいろな人が周りにはいたと思いますが、1番印象に残っているのはどんな人でしょうか。筆者の場合は、厳しかった先輩の印象が強く残りました。

もちろん優しい先輩と仕事するのは楽しかったですし、何事も聞きやすくて助かっていました。

一方で厳しい先輩と一緒に仕事をしているときは、何をしても怒られそうで時に怯え、指摘された内容が正しいときも間違っているときもありました。

「なんでこの人はこんなに厳しいんだろう」

優しい人がいる一方で、厳しい人にはこのような印象を持っていました。厳しい先輩って避けられがちですが、そういう存在が実は必要なんです。

自分が指摘する立場になって初めて、「目をかける子にこそ声をかけている」ことに気付いた時、厳しい人が自分に成長の機会を与えてくれていたことを知りました。
その人のためにもより良くなって欲しいからこそ声をかけるんですよね。決してその人が嫌いだから厳しいわけではないのです。(人としては、時に例外もあるかもしれません。)

人は立場を想像できない。実感したときに一番響く

たとえ誰かのことを理解しようとその人の立場や心境を想像しても、心の底からは実感しにくいものです。経験したことのない事柄の想像は、実感を伴っていないからです。

その立場になって初めてわかることがあるのです。新人が育って先輩の立場になったとき、初めて「厳しかった先輩が、本当は愛情を持って接してくれていた」ことに気づくのではないでしょうか。

つまり、叱る立場になって初めて叱ってくれた人のありがたみがわかるということです。それが伝わるのは遅くても、立場が変わると実感値として確実に響くのではないでしょうか。

ただただ本当に嫌いなだけなら、何も言わないですよね。

見込みがあるから、変わってほしいと思うから、できるようになって欲しいから、言うんです。

言われた方にそれが伝わるのは、きっと言った瞬間ではありません。あなたが信念と愛情を持って注意したり叱るなら、後から相手にはきちんと伝わるはずです。

注意したり叱る自分を嫌いにならないで

叱ったり、注意している自分は嫌いですか?

でも、そんな自分を嫌いにならないで下さい。今目の前の相手に言わなければならないことがあったとき、逃げずに向き合えたらあなたは強いです。自分を嫌いになるのではなく、愛情を持ってその人のためを思って言うのなら、言って良いのです。

今目の前の後輩や、時には同僚に言わなければならないこともあるでしょう。そのとき逃げて知らない振りをすれば、自分が傷つかない代わりに相手が傷つくことがあるかもしれません。本当に相手のためを思って注意したり、叱るならいつかきっと伝わります。

直接伝わらなくても、いつかこちらと同じ立場になったとき、間接的に伝わるでしょう。

「自分は信念と愛情を持って人と向き合える」
そんな風に認められたなら、自分をもっと「好き」になって下さい。

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心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-

情報提供元:HAPPY W
記事名:「無関心でいるより叱れる先輩でいよう。愛情があればきっと伝わる