「お金や社会的地位、経済的成功は幸せに関係するが、その影響は10%ほど」ということをご存知ですか?じゃあ残る90%はの要素は何なのか?以下にお伝えしますね。
人の生きがいや幸せについて、科学的な根拠をもって研究する「ポジティブ心理学」では、これまで常識と捉えられていたお金や地位、経済的成功などが必ずしも幸せとつながらないことを解き明かしてきました。そのポジティブ心理学が基本として伝える、「幸福の方程式」にその答えがあります。
「幸福の方程式」は以下のようなシンプルなもの。
H = S + C + V
それぞれの英字が示すのは、Hは「幸福」、Sは「セットポイント」、Cは「環境」、Vは「自発的な行動」って意味になっております。幸福は、セットポイントと環境と自発的な行動の足し算で決まるというシンプルな内容です。それぞれを詳しくお伝えしましょう。
1・セットポイント
シンプルに言えば遺伝。研究の結果、人間の幸福感の50%は遺伝で決まっていると言われていて、これだけはどんなに訓練しても動かせない。生まれつき幸福感が高い方はラッキーですね。一方で、セットポイントが生まれつき低い人でも、以下の要素を高めていくことで幸せ度を高めることが出来ます。2・環境
外的な環境のことで、幸福感に対しての影響はどれくらいかというと、実は意外と少なく10%の影響力なのだそうです。具体的には、自宅の場所や会社の雰囲気のような物理的なものや、収入や社会的地位などの客観的に計れるものも含まれます。なかでも重要と言われているのが「上司の性格」と「人間関係」 で、とにかく「自分で決めたことを自分の力で実行できている!」という感覚が大きく影響すると言われています。
他にも、通勤時間(短ければ短いほどいい)とか、騒音(環境音は想像以上に人間にストレスを与えている)なんかも大事なポイント。収入に関してはある一定レベルまでは高いほどいいことが分かっています。(参考記事:年収900万で幸せ度は頭打ち。我々はどこを目指すべきか?)
いずれにしても自分では簡単には変えられないものが多く、変えられない自分を悲観しても良くないのはセットポイントと同じところがあります。
そこで重要になるのが、最後の自発的な行動です。
3・自発的な行動
幸せについて実に40%もの影響力を持つ自発的な行動。自発的な行動とは例えば自分の強みや好きなことを生活に活かせているかどうか。ペンシルベニア大学のセリグマン博士によれば、一時的な喜び(ワインとかチョコとか)を積み重ねるよりも、自分の強みを活かしている状態のほうが幸福感は高くなるそうです。
他には「週に1回、自分の幸福を数える時間を持つこと」や「他人に親切にすること」、「他人のためにお金を使うこと」。「普段と違う行動をとること」、「今起きていることに集中すること」などなど実にたくさんの方法があります。
あなたの「幸福の方程式」はどんなバランスになっているでしょうか?
環境を変えるのが難しくても、自発的な行動を意識して増やすことであなたの幸せ感はぐっと高めることが出来ます。是非紹介した中からひとつやってみてください。
Photo:I am really happy! By Kalexanderson
Licensed material used with permission by PaleolithicMan
心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-
情報提供元:HAPPY W
記事名:「幸せ度を上げたいなら地位や収入アップより日々の自発的な行動を」