寒さが厳しくなるにつれて温かいお風呂が恋しくなりますが、疲れて帰ってくると毎日湯船に浸かって入浴することはなかなか億劫になってしまいがちなもの。ただ、もし入浴するだけで太りにくい体づくりができるとしたらどうでしょうか?「面倒だからシャワーでいいや…」と思ってしまう意識が少し変化するかもしれません。今回は、代謝を上げて脂肪燃焼しやすい体づくりのための入浴のポイントを、温泉ソムリエの筆者がご紹介します。

入浴することで代謝がアップ?

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以前、ダイエットの視点から見る“温泉”での入浴方法をご紹介しましたが、入浴のポイントを押さえればおうちのお風呂でも代謝を高められる方法があります。
そのポイントは、体温を高めて血流を促進させること、汗をかきやすい状態を作ること、そして食事時間とのバランスの3つです。

おうち入浴で脂肪燃焼効果を高める

では実際に、どのようなことを意識しながら入浴することで脂肪燃焼効果が高まるのでしょうか。具体的にみていきましょう。

①水分補給の質にこだわる

入浴前には必ず水分補給を。ただのお水でも良いですが、おすすめは代謝をアップさせる効果の高いドリンクを選ぶこと。一例を見てみましょう。

・ショウガ湯

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ショウガに含まれるジンゲロール、ショウガオールには血行促進作用・発汗作用があり、特に温かい状態で飲むことで体温を高める効果が期待できます。
熱湯にショウガとお好みではちみつを入れて、人肌程度の温度に冷ましてから飲みましょう。

・炭酸水

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炭酸水に含まれる二酸化炭素が血液中に入ることで、血管が拡張し血流が促進します。これによって体内の老廃物の排出が促され、デトックスと新陳代謝を高める作用が。常温の状態で飲むのがベストです。

②体の末端を温めてから入浴

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まず、洗面器などに43℃程度の熱めのお湯をはり、そこに両手の指先からひじまでと、両足の指先からふくらはぎまでを10分ほど入れて温めます。末端の神経に働きかけ血流をアップすることで、全身の汗腺を刺激する効果が。

ーポイントー

末端までポカポカ温まってきたのを感じたら、手首・足首をぐるぐる回してストレッチをしましょう。特に脚には心臓へ血液を押し戻すポンプアップ作用があるため、刺激することでさらに血行が促進します。

③入浴剤は発汗を促すものをチョイス

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入浴剤には、リラックス効果とともにより早く深部体温を高める効果が期待できます。選ぶ際は、発汗作用のあるものや炭酸ガスを含むものを取り入れてみましょう。
またその他にも、家にある「天然塩」を活用してみるのもおすすめ。豊富に含まれるマグネシウムによって、肌への浸透率が通常のお湯より高くなり新陳代謝をアップさせるほか、高い保温効果が持続します。一般的な大きさの浴槽であれば、塩の量は大体30~50gが目安です。

入浴は食事の前と後どちらがベスト?

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入浴時間を調整することで眠りや心身のリラックス効果を高めることができますが、食事との関係はどうでしょうか。
実は、食事前後の入浴は体へ与える影響がそれぞれ異なっていて、意識的に時間を調整することで太りにくい体づくりに役立てることができます。

①食べる量を減らしたい時は食事前の入浴がおすすめ

食事前に入浴すると、体全体に血流が行き渡ることで内臓の血液量が少なくなり働きが鈍くなります。このため空腹感を感じにくくなって自然と食事量が抑えられる効果が。
入浴によるリラックス作用で「食べたい!」という一時的な欲求からも解放されやすくなるため、旺盛な食欲を何とかしたい、最近食べ過ぎてしまうという時は、食事前の入浴にトライしてみてください。

②空腹感を抑えたい場合は食事後の入浴がおすすめ

食事後は内臓に血液が集中し、スムーズに消化を行うために最低でも30分は空けて入浴することが望ましいもの。
ただ、逆手に取れば食事を終えて15~20分後に入浴すれば内臓の働きが鈍くなって消化のスピードが遅くなり、その後空腹を感じるまでの時間も長くなります。
すぐにお腹が減って何かを口にしてしまうという時には食事後の入浴がおすすめです。
入浴のベストタイミングについて詳しく知りたい方は『お風呂にはいつ入るのがおすすめ?リラックス&安眠効果を高めるベストな入浴時間』もチェック。
今回は、おうちでできる代謝アップのための入浴ポイントをご紹介しました。少し意識を変えるだけで、いつもの入浴時間を体のため有効に使うことができます。気になるところからぜひ実践してみてください。

情報提供元:Tonoel
記事名:「温泉ソムリエ監修 脂肪燃焼しやすいカラダになるおうち入浴法