冬本番を迎え、風邪やインフルエンザが猛威を振るう季節になりました。家族の体調はもちろんですが、仕事に家事にと忙しいママの体調不良は家族の一大事につながりかねません。ママ自身の体調管理も十分気を配りたいものですよね。この記事では、三姉妹を育てながらヨガインストラクターとして活動する筆者が、不調知らずの心と体を保つために実践していることをご紹介します。
体調不良を未然に防ぐ!3つの行動習慣
毎日家事や子育てに奮闘しているママは、家族のことを優先して自分のケアを後回しにしがち。でもそんなママが体調不良でダウンすると家族みんなが大変ですよね。
一方で、ヨガインストラクターという仕事柄、体調不良でレッスンを休講にするのはできるだけ避けたいもの。その両方の視点で、筆者が健康を保つために行っていることをお伝えします。
①目覚めに1さじのマヌカハニーで喉の殺菌
マヌカハニーには高い殺菌効果や整腸作用などがあります。声を使うヨガインストラクターという職業上、喉の痛みや風邪予防といった観点から、朝起きたらまず一度歯を磨き、そしてマヌカハニーを口にしています。
最初はハチミツをそのまま舐めることに抵抗があったのですが、今ではその効果はもちろん、自然な甘みに元気をもらっています。「喉が痛くなってから」ではなく、調子が悪くならないように日常に取り入れることがポイントです。
②呼吸法の実践で自律神経を整え、免疫力アップ
交感神経と副交感神経の2つからなる自律神経。バランスが乱れると睡眠の質の低下や疲れが取れないといった「なんとなく」の不調から、心の不調、免疫力の低下といった体調不良につながります。
この自律神経のバランスを整えるのに効果的なのが呼吸法です。まずは1分でも息を吸う・吐くに意識を向けてみると、「疲れているときは呼吸が浅いな」といった気付きがあります。
電車の中やお風呂の中といった“ながら”でもよいので、ゆったり呼吸する時間を作るようにしています。
③隙間時間のヨガで心身を整える
家事や育児に追われていると、前かがみの姿勢で同じ動作ばかりしている状態に。すると筋肉の使われ方にも偏りが生まれ、肩こり腰痛などの痛み、血行不良からくる冷えや不調にもつながります。
もちろんスタジオでヨガレッスンに参加できたらよいのですが、子どもが小さいうちは自由に動ける時間を確保するのもなかなか難しいものです。
そこでお家で家事の合間に、短い時間でもよいのでヨガのポーズ(アーサナ)を取り入れています。1~2ポーズだけでも、自分の呼吸や内側の感覚に意識を向けて行うと、体だけでなく心もバランスがよくなるのを感じます。
心の不調を未然に防ぐ!3つの思考習慣
毎日終わりなく続く家事や子育て。初めて経験することも多く、誰でも不安やイライラが募る瞬間があると思います。体の体調不良はもちろん避けたいですが、心の健康もとても大切。筆者が日々実践しているヨガ哲学の教えをベースにした思考の習慣をシェアします。
①見極めて手放す(ヴァイラーギャ)
不要な考えに執着せず、手放す。
子どもを大切に思うあまり、「よい母親でいなければ」という考えに縛られてしまうことがあります。自分の作り出した“よい母親像”に執着してしまうと、思うようにいかなかったときに「自分は駄目な母親だ…」と自分で自分を追い詰め、苦しくなってしまいます。
執着は、心にぶら下げた重りです。気持ちが沈んだときは、自分がどんな考えに執着しているのか?と観察をしてみましょう。正体が分かれば、自らその重りを外すことができ、心が軽くなるでしょう。
②逆転の発想/視点を変える(プラティパクシャバーバナ)
ネガティブな感情が生まれてしまったときに、発想や視点を変えることで乗り越えていく。
子どもの行動に対して感情的に怒りたくなったとき…子どもに怒鳴り声をぶつける前に深呼吸!そしてこの『逆転の発想』を思い出してみてください。大人の視点ではなく、子どもの視点に立ってみます。今子どもはどんな気持ちなのか?どうしてそんな行動をとったのか?行動には必ず原因があります。
表に見えている部分だけでなく、見えない部分に目を向けてみましょう。そして原因が見えてきたら、きっと落ち着いて子どもと話ができると思います。自分自身がイライラしやすい心の癖をつけないためにも、よくこの考え方を実践しています。
③安定と快適(スティラとスッカ)
安定して快適な状態がヨガのポーズ(アーサナ)である。
ヨガインストラクターとして働くことで、少なからず家にいる時間が減ってしまいます。「家庭と仕事とのバランスは大丈夫だろうか」と、不安に思う瞬間もあるかもしれません。
そんなときは、まず自分自身がストレスを感じていないか?そして家族みんながどんな状態なのか?をよく観察してみましょう。もしかしたら、自分や家族が小さなSOSを出しているかもしれません。
家族みんなの心が安定していて、毎日を快適に過ごすことができているならば、それは調和がとれているサインです。
どんなに気を付けていても、心身の調子を崩してしまうことはあります。不調を見逃さずに、できるだけ症状が軽いうちにケアするように心がけましょう。
お休みをしなければならないとき、家族や仕事先の人に「迷惑をかけてしまった…」と感じるかもしれません。けれど落ち込む必要はありません。次に周りの人が困っていたら、今度はあなたがサポートしてあげればよいのです。
ヨガには『繋ぐ/結びつける』という意味があります。家庭でも仕事でもいざというときに支え合うことができれば、これも“繋がり=ヨガ”ですね。
情報提供元:Tonoel
記事名:「ママヨガインストラクターが教える!不調知らずの心と体をキープする方法」