ACEN Australiaとエナジー・ボールトは、ACENオーストラリアの720 MWニューイングランドソーラーにて共同で200 MW/400 MWhのバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)を展開

50 MW/100 MWhおよび150 MW/300 MWhのニューイングランドソーラーBESSの展開は、2024年下期に建設を開始し、2025年に商用運転開始を計画

オーストラリア最大の再生エネルギー生産者の1社との契約により、エナジー・ボールトの長期戦略とオーストラリア市場への投資姿勢のコミットメントを体現することに

カリフォルニア州ウェストレイクビレッジおよびオーストラリアニューサウスウェールズ州--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --持続可能でグリッドスケールのエネルギー貯蔵ソリューションにおけるリーダーであるEnergy Vault Holdings, Inc.(NYSE: NRGV)(以降、エナジー・ボールト)、およびACENオーストラリアは本日、オーストラリアで合計400 MWhに上る2か所でのバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)の展開契約を発表しました。両展開計画では、2024年下期に建設を開始し、2025年および2026年に商用運転を開始することになっています。同契約は、最終契約手続き準備に入っており、2024年5月上旬に発効および締結となる見込みです。



同契約の元、エナジー・ボールトは50 MW/100 MWh BESSおよび150 MW/300 MWh BESSの両方をACENオーストラリアが所有するオーストラリア全国電力市場(NEM)に参入する最大級のソーラープロジェクトの1つである720 MWニューイングランドソーラーに展開します。BESSはピークとなる消費時間帯に貯蔵した再生可能エネルギーの日次ベースでの充放電を繰り返し、同域における石炭火力発電への依存度を下げることになります。現在NSW州政府の新興電力プログラムの支援を受けているニューイングランドBESSプロジェクトは、1 GW超のプロジェクトを積極的に開発するオーストラリアにおけるACENの広範にわたる戦略の一部となっています。

ACENオーストラリアによるユララに位置するニューイングランドソーラーは、2023年にステージ1の建設を完了し、400 MWの太陽光発電が公式に送電され始めました。ステージ2の完了に伴い、同サイトは年間総計1,800 GWhの再生可能エネルギーを発電することになります。2023年、ACENオーストラリアはNSW州政府初の再生可能エネルギーおよび貯蔵入札においてニューイングランドソーラーにて20年にわたる長期エネルギーサービス契約(LTESA)を確保しました。LTESAは、全国電力市場が継続して低価格路線に入った際、将来同プロジェクトを支えるためのリスクマネジメントメカニズムとなります。

エナジー・ボールトの会長兼最高経営責任者のロバート・ピコニは、「ACENオーストラリアのニューイングランドソーラーは、NSW地域にとって決定的な再生可能電力源であり、同域においてクリーンな電力を最も効率的かつコスト効果が高い形で安定供給する能力の一翼を担えることを当社は誇りとしています。こうした展開、そして完成までのタイトな時間軸は、電力貯蔵に対するエナジー・ボールトの顧客中心のアプローチのコミットメントの体現であり、信頼性が高く効率的な電力貯蔵に対するグローバルで高まる需要の証拠でもあります。弊社では、本日の契約はACENとの長期的かつ実りある関係そしてその再生可能電力発電プロジェクトを推し進めるにあたっての第一歩ととらえています」と述べています。

ACENオーストラリアのマネージングディレクターのデビッド・ポリントンは、「エナジー・ボールトは、その見事な実績によりこれらのプロジェクトに選定されており、設計、エンジニアリング、建設、調達における深い見識が活かされることに大きく期待しています。エナジー・ボールトのもつシーメンスS120コンバーターの取り扱い能力は、バッテリー貯電システムを最大限の効率とインパクトをもたらすよう最適化するに当たり、特に価値あるものとなります」と述べています。

エナジー・ボールトの完全統合型バッテリー電力貯蔵ソリューションスイートであるB-VAULT™の元で開発されたBESS展開は、電圧および周波数のライドスルー、障害発生時の電力網対応、無効電力制御などの先進的電力網対応機能を備えたシーメンスS120インバーターと組み合わせられることになります。シーメンスS120インバーターとエナジー・ボールト開発によるX-Vaultの統合プラットフォームおよびVault-OS電力制御システムによるBESS運用の管理、制御、最適化により、優れた電力制御能力がもたらされることになります。

エナジー・ボールトについて
エナジー・ボールト(Energy Vault®)は、持続可能なエネルギー貯蔵に対する世界のアプローチを変革すべく設計された、実用規模の蓄電ソリューションを開発・展開しています。当社の包括的な製品には、自社開発の重力式蓄電、バッテリー蓄電、グリーン水素蓄電技術などがあります。どの貯蔵ソリューションも、ハードウェア技術に依存しないエネルギー管理システム・ソフトウエアと統合プラットフォームによってサポートされています。業界における特徴として、エナジー・ボールトの革新的な技術ポートフォリオは、カスタマイズされた短期・長期の蓄電ソリューションを提供し、電力会社、独立系発電事業者、大規模な産業用エネルギーユーザーにおいて電力の信頼性を損なうことなく、平準化エネルギーコストを大幅に削減できるよう支援できることが挙げられます。エナジー・ボールトが提供するEVx™重力蓄電技術は、廃棄物の再利用を統合する能力と共に環境に優しい材料を使用しており、循環型経済への移行を促進し、お客様の世界的なクリーンエネルギーへの移行を加速します。詳しくは、www.energyvault.comをご覧ください。

ACENオーストラリアについて
ACENオーストラリアは、オーストラリアでのACENの再生可能なエネルギーアセットを代表するプラットフォームです。1ギガワット(GW)の大規模再生エネルギー発電の建設および運用能力を誇り、さらに開発能力として13 GW以上を誇り、ソリューションのポートフォリオにはオーストラリア全土での太陽光、風力、バッテリーおよびくみ上げ水力プロジェクトを擁しています。NSWでのニューイングランドソーラー(ステージ1)は、ACENオーストラリア発の運用プロジェクトとなっています。オーストラリア全国電力市場(NEM)に参加する最大級の太陽光発電プロジェクトであり、またオーストラリアで完全商用ベースで補助金を受ける最大級の太陽光プロジェクトでもあります。ACENオーストラリアの2つ目のプロジェクトにNSQ中西部オラナ再生エネルギーゾーンでのスタボソーラーがあり、2022年後半に建設が始まっています。増え続ける90名以上の従業員が、タスマニア、ビクトリア、ニューサウスウェールズ、クイーンズランドで活動しています。
www.acenrenewables.com.au

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記事名:「エナジー・ボールトとACENオーストラリア、400 MWhのバッテリーエネルギー貯蔵システム展開を発表