同ラウンドにおける追加投資はOPG Pension Planが主導し、アルセロール・ミタルのXCarb®イノベーションファンド、Ara Partners、その他の既存投資家が参加

ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) --排出削減が困難(hard-to-abate)な産業向けに最適化された独自のeXERO™ガス生産技術を開拓するオフガス・ツー・バリュー企業であるユーティリティ・グローバルは、現在進行中のシリーズC資金調達として5,300万ドルの調達を実施したと発表しました。OPG Pension Planが主導した今回の資金調達には、既存投資家であるAra Partnersおよびアラムコ・ベンチャーズのほか、多国籍鉄鋼企業のアルセロール・ミタル(NYSE:MT)がXCarb®イノベーションファンドを通じて参加しています。今回の投資は、ユーティリティ・グローバルの現在の成長段階における資金調達ラウンドの一環として行われました。また、アルセロール・ミタルとユーティリティ・グローバルは、アルセロール・ミッタルが保有する製鉄所(1ヵ所以上)で商業用施設を開発するために提携契約を締結しました。これらの重要な戦略的投資と商業化のステップは、ユーティリティ・グローバルが、鉄鋼、バイオガスから水素モビリティ、エネルギー生産、化学・精製、その他排出削減が困難(hard-to-abate)な産業等の脱炭素化を追求する同社独自の技術的アプローチを示すものです。



今回の資金調達ラウンドにより、ユーティリティ・グローバルの実証済み、特許取得済み、試験済みのeXERO技術の商業化およびgo-to-market戦略をさらに加速させることになります。商業用鉄鋼施設における実証プログラムが成功裏に終わり、高炉排ガスから単一のリアクターで水素を製造することに成功したことを受け、当社は商業展開へと舵を切っています。具体的には、当社のH2GenTM製品ラインのもと、2026年に最初の商業展開の実現を目指し、最終設計と製品化に重点を置いた投資を行います。ユーティリティ・グローバルの革新的な技術は、すべての関係者に利益をもたらす低炭素強度の燃料や化学物質を生産しながら、温室効果ガスの排出削減に資するコスト効率に優れた新たな方法を導入することにより、鉄鋼、バイオガスからモビリティ、その他の産業に変革をもたらします。

「当社の商業化に向けた取り組みを支援してくださる優秀な投資家の数も増えてきています。お客様や投資家の皆様は、この10年間で温室効果ガスの排出量を大幅に削減できる、費用対効果の高いオンサイトの脱炭素ソリューションを求めています」と、ユーティリティ・グローバルの最高経営責任者(CEO)であるClaus Nussgruberは述べています。「当社の業界初となるeXEROソリューションにより、既存の顧客資産やプロセスの寿命を延ばし、それと同時に大幅な排出削減を実現する、費用対効果の高い方法でプロセスガスをオンサイトの単一リアクターでクリーンな水素へと変換します。」

アルセロール・ミタルが2021年に立ち上げたXCarb®イノベーションファンドは、鉄鋼業界のカーボンニュートラルへの移行を加速させる画期的な技術を開発する企業に投資してきました。同ファンドは設立以来、再生可能エネルギー、長期エネルギー貯蔵(LDES)、炭素回収・利用、グリーン水素製造、原子力エネルギー、溶融酸化物電解(MOE)、バイオ炭製造など、さまざまな脱炭素技術を有する8つの企業への投資を行っています。

提携契約に基づき、ユーティリティ・グローバルは、アルセロール・ミタルの製鉄所の少なくとも1カ所以上に商業用施設を展開します。対象となる製鉄所は後日発表予定です。

アルセロール・ミタルのXCarb®イノベーションファンドで責任者を務めるIrina Gorbounova氏は次のように述べています。「鉄鋼のような排出削減が困難(hard-to-abate)なセクター向けの脱炭素化技術には、費用対効果が高く、スケーラブルであることが求められます。ユーティリティ・グローバルのeXERO技術プラットフォームはその両方の可能性を秘めており、当社のイノベーションファンドにとって魅力的な投資先といえます。イノベーションファンドの広範な投資ポートフォリオに、ユーティリティ・グローバルを新たに加えることができ嬉しく思います。当社はユーティリティ・グローバルの経営陣と一緒に、この技術の成熟とともに商業化をサポートしていくことを楽しみにしています。」

Ara Partners(Ara)は、引き続きユーティリティ・グローバルの主要株主としての地位を維持しています。Araの唯一の目的は、IPと実物資産のギャップを埋めることにより、産業経済における脱炭素化を実現することです。Araは2021年にユーティリティ・グローバルに投資し、以降商業展開に向けて同社の成長を支援し続けています。「当社は、ユーティリティ・グローバルとその経営陣に対し、協力な支援を継続しています」と、Araのパートナーであり、ユーティリティ・グローバルの取締役を務めるコーリー・ステフェック氏は述べています。「ユーティリティ・グローバルのブランドにこの著名な2社を投資家として迎えることができ、大変嬉しく思います。両社とともに、商業展開を推進していくことを楽しみにしています。」Araは脱炭素に重点を置いた約30社のポートフォリオ企業を有し、2017年以来60億ドルを超える資金を調達しています。

Ara Partners、OPG Pension Plan、アルセロール・ミタルのXCarb®イノベーションファンド、アラムコ・ベンチャーズによる直近の投資のほか、サンゴバンも初期投資家として名を連ねています。

ペレラ・ワインバーグ・パートナーズのエネルギー事業部門であるTPH&Co.が、ユーティリティ・グローバルの専属財務アドバイザーを務めました。

ユーティリティ・グローバルについて

ユーティリティ・グローバルは、テキサス州ヒューストンを拠点とするオフガス・ツー・バリュー企業であり、eXERO™ガス生産技術のパイオニアとしてビヨンド・ネット・ゼロな低炭素の未来を手頃な価格で迅速に実現します。ユーティリティ・グローバルは、変動する工業用プロセスガスを電力を使用せずに高純度水素と高濃度のCO2のストリームに処理する独自のリアクターを開発しています。これにより、費用対効果の高い1つの場所から、オンサイトで手軽に回収することが可能となります。製鋼の過程で発生するガスからつくられた水素は、コークスの代わりに製鋼製造プロセスに再循環させることができ、濃縮されたCO2のストリームの純度は、その後の炭素回収を大幅に簡素化し、コスト削減につながります。これは従来の製鉄製造プロセスの脱炭素化を図るための重要なソリューションとなります。同社の使命は、比類のないイノベーションの原動力と迅速な商業化を図る手法を通じて、従来の持続可能性の課題を克服する破壊的技術のソリューションを提供することです。

ユーティリティ・グローバルの詳細は、www.utilityglobal.comをご覧ください。

Ara Partnersについて

Ara Partnersは、産業の脱炭素化を専門とする、世界的なプライベートエクイティ・インフラ投資会社です。2017年に設立されたAra Partnersは、産業・製造、化学・素材、エネルギー効率・グリーン燃料、食品・農業の各分野において、脱炭素に大きな影響を与える企業の構築と拡大を目指しています。同社はヒューストン、ボストン、ワシントンD.C.、ダブリンにオフィスを構えています。Ara Partnersは2023年12月、28億ドル超のキャピタル・コミットメントで3つ目となるプライベート・エクイティ・ファンドをクローズしています。2024年6月30日現在におけるAra Partnersの運用資産残高は約63億ドルです。

Ara Partnersの詳細は、www.arapartners.comをご覧ください。

アルセロール・ミタルについて

アルセロール・ミタルは世界有数の総合鉄鋼・鉱業企業であり、60カ国に拠点を持ち、15カ国で製鋼の一次工程を運営しています。欧州最大の鉄鋼メーカーであり、米州では最大手の一角を占め、アジアでは合弁事業のAM/NSインディアを通じてその存在感を高めています。

アルセロール・ミタルは、自動車、エンジニアリング、建設、機械など幅広い業界の顧客に製品を販売しており、2023年は売上高683億ドル、粗鋼生産量5,810万トン、鉄鉱石生産量4,200万トンを記録しています。

同社の目的は、人と地球のためによりスマートな鉄鋼を生産することです。それはすなわち、より少ないエネルギーで、炭素排出量を大幅に削減し、コストを抑えた革新的なプロセスにより製造された鉄鋼であり、今世紀を通じて社会の変革を支える再生可能エネルギー・インフラのための鉄鋼です。鉄鋼を核とし、独創的な人材と起業家精神を根幹とする企業文化によって、当社は世界に変化をもたらすことで、世界を支えていきます。

アルセロール・ミタルは、ニューヨーク(MT)、アムステルダム(MT)、パリ(MT)、ルクセンブルグ(MT)の各証券取引所、およびスペインにおけるバルセロナ、ビルバオ、マドリード、バレンシアの各証券取引所(MTS)に上場しています。

アルセロール・ミタルの詳細は、https://corporate.arcelormittal.com/をご覧ください。

アラムコ・ベンチャーズについて

アラムコ・ベンチャーズは、世界有数の総合エネルギー・化学企業であるアラムコ傘下のコーポレートベンチャー企業です。ダーランに本社を置き、北米、欧州、アジアにオフィスを構えるアラムコ・ベンチャーズの戦略的ベンチャー・プログラムは、親会社アラムコにとって戦略的に重要な技術を持つ新興企業や高成長企業に世界規模で投資し、主にアラムコの事業の脱炭素化、新たな低炭素燃料ビジネス、デジタル変革の取り組みを支援しています。アラムコ・ベンチャーズは、同社の破壊的技術投資プログラムであるProsperity7も運営しています。

詳細は、www.aramco.com/enをご覧ください。

サンゴバンについて

サンゴバンは、軽量で持続可能な建築における世界的リーダー企業として、建築および工業市場向けに資材およびサービスの設計・製造・販売を行っています。公共および民間の建築物の改修、ライト・コンストラクション、建設・工業の脱炭素化のための総合ソリューションは、継続的なイノベーションプロセスを通じて開発され、持続可能性と優れた性能を提供しています。同グループのコミットメントは、同社の目標である「MAKING THE WORLD A BETTER HOME(世界をより良い住まいにする)」に基づいています。

サンゴバンの詳細は、www.saint-gobain.com/enをご覧ください。

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記事名:「ユーティリティ・グローバル、シリーズCで5,300万ドルの資金調達を実施